
排水管にワニが潜んでいること自体驚きなのだが、アメリカで、下水道の排水管内を調査していたロボット車両のカメラは、目の前にいるワニをとらえた。
この地域では、道路上に陥没した穴が多い。地下に埋めてある排水管に破損や欠陥がないかどうかを調査するため、市当局は定期的にカメラを装備したロボット車両で調査を行っている。
そして今回、ロボット車両は、排水管に潜んでいた体長1.5mほどのワニと遭遇したようだ。
Gator in a Stormwater Pipe
排水管の中でワニとロボットが未知との遭遇
フロリダのオビエド市では、よく道路にクレーターのような穴が開くことから、定期的に、道路の下にある排水管の調査を行っている。この調査は、排水管の破損状況を調べたり、道路に穴が出現しやすい原因を探るためでもある。
5月5日、カメラを搭載したロボット車両を排水管に入れたところ、ロボットは未知との遭遇を果たした。
目の前にワニが潜んでいたのである。

超絶接近され、後退するワニ
ワニはしばらくロボットの様子をじっと見ていた。「いったいこいつは何者なのだ?」という確認作業だったのかもしれないし、食べられるかどうかの判断をしていたのかもしれない。だがズンズンとロボットに超絶接近されると、あわてて後ろに逃げていった。

ある程度後退したワニは、「ここまでくれば大丈夫だろう」とばかりに、動くのをやめ、そこに留まっていたのだが、ロボットはぐんぐん前に進んでいく。
再びワニは逃げ出しす。それを100mほど繰り返し、ワニが地下の巣に戻ると、ロボットは凹みに引っかかり、その追跡は終了したという。

いたるところにワニがいるフロリダ
この映像がネット上に公開されると、ユーザーたちは驚きを隠せなかった。「ワニが排水管に潜んでいるとか怖すぎる」、「ワニが複雑な排水システムを利用して移動していたのだとしたら賢すぎる」、「ワニもびびったろうが、ロボットもびっくりだっただろう」、「さすがワニの聖地、フロリダだ」などの声が上がった。
実際にフロリダ州では多くのワニが生息しており、民家のプールで泳いでいるところも発見されている。
オビエド市の管理当局は、このワニは、嵐の時に洪水を防ぐために使用される「雨水池」の一つから排水管に侵入したと推測している。
また、保守管理責任者は、この生物に遭遇したのが人間でなくロボットでよかったと安堵している。なお、このワニの性別は明らかにされていない。
オビエド市当局の広報担当者は「ロボットのカメラ映像の2つの光る目をみて、最初はヒキガエルかと思いましたが、近くに接近したらそれがワニであることがわかり本当に驚きました。」と語った。
ワニを何とか追い出そうと、そのままロボット車両で追跡を試みたという。
また当局では、現在ワニの繁殖期に入ったため、子どもやペットを湖や川など水辺に近づけないよう注意を促した。
うっかり排水管に入ったら、そこはワニの巣窟だったとかいうパニック映画が思い浮かんだのは私だけではないはずだ。
References:Alligators in the sewer myth is true: Watch city workers find out / written by parumo