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よみがえる昨季最終節の奇跡 主将・遠藤航が今季もシュツットガルトを残留へ導くか

theWORLD

マインツ戦で同点弾を含む1G1A

シュツットガルトは21日、ブンデスリーガ第33節でマインツと対戦し、4-1で勝利を収めた。この結果、同クラブは順位を15位まで押し上げ、残留圏内に浮上している。そして、この一戦で違いを見せつけたのが、主将を務める日本代表MF遠藤航だ。

敵地での戦いということもあり、立ち上がりから苦戦を強いられたシュツットガルト。23分にCKの流れからマインツFWマルクス・イングバルトセンに決められ、先制点を許す展開となった。ただ、逆転残留を目指すシュツットガルトにとって、マインツ戦は絶対に負けられない戦い。このチームの窮地に対して立ち上がったのが遠藤で、主将自ら反撃の狼煙を上げてみせた。

前半終了間際の41分、遠藤は相手がクリアしきれなかったボールをペナルティアーク付近で拾う。前への勢いがあったため、トラップはやや浮いてしまったが、このボールに対して落ち着いて右足で合わせ、ゴールネットを揺らした。トラップからシュートまでの流れがあまりにも流麗だったため、相手GKは見送ることしかできなかった。なお、遠藤にとって今季リーグ戦で5ゴール目となっており、昨季(4ゴール)超えを達成している。

遠藤の貴重な同点ゴールにより、試合を振り出しに戻してハーフタイムを迎えたことで、後半に入って勢いに乗ったのがシュツットガルトだ。64分に左CKをFWセール・ギラシが頭で合わせ、逆転に成功。78分には、遠藤のスルーパスからペナルティエリア内へ侵入したMFクリス・ヒューリッヒが勝利を手繰り寄せる追加点を決めている。さらに後半アディショナルタイムには、MFタンギー・クリバリがトドメの一撃をくらわせた。

遠藤はこの一戦で1ゴール1アシストの大活躍。リーグ戦も残すところ2試合となったこの土壇場で、シュツットガルトに逆転勝利をもたらすとともに、チームを降格圏脱出へ導いたのだ。残留へ向けて勝つしかない状況の中、後半アディショナルタイムに勝ち越しゴールを決め、チームを逆転残留へ導いた昨季最終節の奇跡が、脳裏によみがえったファンも少なくないのではないか。

実際にこの試合を取り上げたドイツ『SPORTBUZZER』は「この日本人選手(遠藤)は、昨季の最終節で4分間のアディショナルタイムにゴールを決め、VfBを救うことを可能にした経験がすでにある」などと伝えている。

入れ替え戦を余儀なくされる16位ボーフムとは勝ち点差がなく、降格圏内に沈む17位シャルケとも勝ち点差はわずかに「1」。はたして、遠藤はこのままシュツットガルトを1部残留へ導くことができるのか。同クラブは最終節でホッフェンハイムをホームへ迎え入れる予定となっている。

 
   

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