犬が前足で顔を隠すのはなぜ?

――ときどき、犬が前足で顔を隠すしぐさをすることがありますが、この行動にはどんな意味があるのでしょうか?
岡本先生:
「犬は顔が覆われていると、リラックスして安心できる傾向があります。そのため、前足で顔を覆うことで、よりリラックスしていると考えられます。そのほか、眩しいときも前足で顔を覆うことがあります」
犬は前足を使ってどんなことができるの?
――犬が前足で顔を隠すしぐさの理由は、そのときの状況で変わるのですね。ところで、犬は前足でいろいろなしぐさをしますが、前足にはどんな役割があるのでしょうか?岡本先生:
「歩いたり走ったりするほか、犬は前足を使ってモノを押さえる・引き寄せる、地面を掘る、水をかく、気になるものを触って確かめるなどの行動をします。また、飼い主さんとのコミュニケーションにも前足を使うことがありますよ」
前足を体の下に隠すしぐさには、何か意味があるの?
――犬は前足でいろいろなことができるんですね。ちなみに、犬が前足を曲げて体の下に隠すような体勢で伏せていることがありますが、このしぐさには何か意味があるのでしょうか?岡本先生:
「その犬のクセだと思いますが、前足を体の下に隠す体勢は即座に動き出せる姿勢ではありませんので、すぐに動く必要がないリラックスしている状態なのだと思います」
顔を隠したり、飼い主さんとコミュニケーションをとったり、いろいろなしぐさに使われる犬の前足。よ~く観察してみると、新たな発見があるかもしれませんよ。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/寺井さとこ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。