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実は知られていない? 「耐震」「免震」「制振」の違いは? メリット&デメリットを専門家が解説

オトナンサー


「耐震」「免震」「制振」の違いは?

【図解で丸わかり】「耐震」「制振」「免震」の違いは?

 5月に入り、石川県の能登地方で震度6強を観測する地震が発生したほか、千葉県南部でも震度5強を観測する地震が発生するなど、各地で大きな地震が相次いでいます。これから住宅を購入しようと考えている人の中には、「地震に強いかどうか」を基準に住宅を選ぶ人は多いのではないでしょうか。

 ところで、ネット上で住宅情報を検索すると、「耐震住宅」「免震住宅」「制振住宅」といった言葉が登場しますが、これらの住宅は何が違うのでしょうか。それぞれどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。不動産鑑定士・宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士の竹内英二さんに聞きました。

構造や使用装置に違い

Q.耐震住宅、免震住宅、制振住宅は、何が違うのでしょうか。

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竹内さん「耐震住宅とは、柱や梁(はり)を太くし、壁を厚くすることで地震の激しい揺れに対し、建築物全体の力で対抗する構造の住宅のことです。

一方、免震住宅は、建物の基礎と上部構造の間に免震装置を取り付け、地震の発生時に揺れを吸収して地震エネルギーを建築物に伝えにくくした構造の住宅です。制振住宅は、柱や壁などの接合部に『制振ダンパー』と呼ばれる装置を設置して、地震による建物への加速度や風による揺れを制御し、エネルギーを吸収して揺れを小さくする構造の住宅のことです。

耐震住宅が単に柱などを太くして建物強度を増しているのに対し、免震住宅には免震装置、制振住宅には制振ダンパーといった装置がそれぞれ備わっている点が大きな違いです」

Q.耐震住宅、免震住宅、制振住宅のメリット、デメリットについて、教えてください。

竹内さん「耐震住宅は、一般的にコストが安い点がメリットです。ただし、免震住宅や制振住宅に比べると、地震発生時に地震のエネルギーが直接建物に加わるため、損傷が大きくなる点がデメリットです。

免震住宅は、建物の揺れを抑える効果が大きい点がメリットですが、建築コストが高く、免震装置の定期的な維持費がかかる点がデメリットです。制振住宅は、耐震住宅よりも揺れが少なく、免震住宅よりもコストが安い点がメリットです。ただし、耐震住宅よりもコストが高く、制振ダンパーの維持費がかかる点がデメリットです。建築コストは、耐震住宅、制振住宅、免震住宅の順に高くなります」

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