2014年にベトナムで初めてクラフトビールを醸造し、現地でクラフトビールブームの火付け役となった「PASTEUR STREET BREWING (パスツールストリートブリューイング)」のビールが、日本でも購入できるようになった。
創業以来人気のベストセラーIPAや、パッションフルーツの風味が爽やかなウィートエールなど、ベトナムの素材の魅力を盛り込んだ4種類のビールがラインナップ。
今回は、ベトナムで創業時から人気を誇るこのブルワリーと、日本で購入できるビールについてご紹介します。
ベトナムで初めてクラフトビールを醸造したブルワリー
おしゃれな外観が目を引くPASTEUR STREET BREWINGの店舗
現在、日本ではクラフトビールの人気は高まる一方で、ブルワリーの数も増加している。クラフトビールの人気はベトナムでも同様で、ここ10年ほどでブルワリーやタップバーが一気に増えた。
ベトナムはクラフトビールの歴史こそ浅いが、そもそもビール大国として有名な国。生産量、消費量ともに東南アジアでトップレベルだ。
しかし、飲まれるビールのほとんどはラガーで、軽い飲み口のスッキリとして味わいのもの。ベトナムは年間を通して気温が高温のため、水のようにサラッと飲める、清涼感のあるビールが好まれていた。
そんな環境のなかでクラフトビール醸造を初めて行ったのが、アメリカ生まれのジョン・リードと、「Upslope Brewing Company(アップスロープ ブリューイング カンパニー)」のヘッドブルワーだったアレックス・ヴィオレットがタッグを組んだ、パスツールストリートブルワリーだ。
2014年にサイゴン(ホーチミン市)でブルワリーを開業し、ベトナムの新鮮な食材を副原料に、アメリカの卓越した醸造技術を駆使したクラフトビールの醸造を開始した。
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サイゴンで醸造所を開業したPASTEUR STREET BREWING
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その後、2015年にはタップルームをオープンし、2016年にはワールドビアカップで金賞を受賞。現在はベトナムで6店舗を展開するなど、人気ブルワリーとしての成功を収めた。
「ベトナムの個性をクラフトビールで表現することで、ベトナムのすばらしさを国内外に広めていきたい」という想いを、創業者のジョン・リードは創業当時から持ち続ける。
ブルワリー設立から現在まで絶え間なく研究を続け、趣向をこらしたビールづくりやサービスに力を入れている。
ベトナムの素材を生かした4種類のクラフトビール
ジャスミン、ポメロ、ライムなど、ベトナムにはビールと相性のいい素材が豊富
今回、日本で販売開始したビールは、こちらの4種類。地元の果物、スパイス、チョコレート、コーヒーなどを使ったエールビールで、フィリピンらしいオリエンタルな香りとフレッシュな味わいを楽しめる。
●JASMINE IPA 330ml/ジャスミン IPA
スタイル:West Coast IPA、Alc:6.5%、価格:836円(税込)
ブルワリーのフラッグシップビール。創業以来ベトナムで最も人気のある、ベストセラーIPAだ。
強い柑橘系のアロマを持つシトラを筆頭に3種類のホップを使用した無濾過タイプで、飲みごたえは十分。さらに地元で採れたジャスミンのドライフラワーを煮沸時に加えることで、華やかさ演出している。