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【オークス】末脚生きる舞台でリバティアイランドが最有力 大穴候補2頭は東京コースならチャンスあり

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マイル以下での好走しかない先行馬は苦戦傾向

オークスは過去10年で逃げ馬の3着内はゼロ。先行馬は1勝、2着5回、3着3回。先行馬の1勝は過去10年でもっともスローペースだった2017年(勝ち馬ソウルスターリング)のみ。一冠目の桜花賞から大幅距離延長となるため、前へ行く馬は最後に甘さを見せる傾向がある。このことから基本的に中団より後ろでレースを進める馬が有利と言える。

またオークスを先行策で優勝したソウルスターリングを始め、先行して2着だった5頭中4頭、3着だった3頭中2頭にOPクラス以上の芝1800m以上での勝利実績があった。芝マイルまでしか経験がなく、このレースで先行して2、3着だったのは2018年のリリーノーブルとラッキーライラックのみ。しかし、この2頭は前走の桜花賞で3、2着だった。つまり、OPクラス以上の芝1800m以上で勝利がない馬と、桜花賞4着以下の先行馬は苦戦傾向といえる。

能力値1~5位


【能力値1位 リバティアイランド】
桜花賞馬。前走は3番枠から出遅れ、序盤から前がペースを引き上げたこともあり、促されてもあまり進んで行かず、かなり後方からの競馬となった。内でひたすら我慢し、3~4角では後方2列目。外から動いたドゥーラを目標に中目に誘導し、4角出口で大外。直線序盤の伸びは地味だったが、半ばで一気に3列目付近まで押し上げ、ラスト1Fでも伸び続けて3/4差で完勝した。

前走はレースが緩みなく流れており、差し、追込馬向きの流れ。出遅れて後方からの競馬となった本馬は展開に恵まれたのは確か。しかし、3~4角で15、16番手と物理的に挽回が厳しいような位置から、上がり3Fタイム2位を0.7秒も上回る断トツの末脚を見せた。

前走は直線で追い出されてもすぐに伸びなかったように、本馬はエンジンの掛かりがやや遅い。今回の5番枠だとアルテミスS時のように、3~4角で外に出せず、包まれてしまうリスクはある。しかし、エンジンが掛かってからが強く、最後までしぶとく伸びてくるので、距離延長も吉と出る可能性が高い。オークス向きの脚質でもあり、ここは本命候補だ。

【能力値2位 コナコースト】
桜花賞の2着馬。前走は9番枠からまずまずのスタートを切って、そこから逃げるモズメイメイの外から絡んで行く形。本馬が序盤で同馬に絡んだことでペースが上がり、桜花賞は先行馬に厳しい展開となった。道中でコントロールしてはいたが、2番手から最後の直線で早め先頭の競馬では苦しかった。それでも2着に粘れたのは力があればこそだ。

本馬はゲートも二の脚も良い馬だが、新馬戦からの3戦は好位~中団に控える形で乗られていた。特に2戦目のエルフィンSは11番枠から二の脚良く、ハナに立ってしまいそうな勢いだったが、好位の外目に控えて追走。道中はユリ―シャの単騎逃げの形でペースは上がっていないのに、中団まで位置を下げた。さらに3~4角ではアルーリングビューに蓋をされ、4角では前が壁。レースがスローペースの上がり勝負の中、仕掛けが遅れて2着に敗れており、鞍上が完全に脚を引っ張った形での敗戦だった。

新馬戦もチューリップ賞も致命的ではなかったが、スローペースの後半勝負の中3~4角で包まれ、直線序盤で前が壁になる不利があった。このため桜花賞では人気の盲点となった。3戦連続で控える競馬をし勝ちきれなかったことで、桜花賞は思い切って行かせる選択をし、結果が実った2着だったと言える。前走で前へ行って上手く行った経験から、ここも前に行く可能性が高い。しかし、本馬は芝1800m以上のOP・Lや重賞での勝利実績がない。今回はレーン騎手に乗り替わるが、同騎手も仕掛けが早く前に行く可能性が高い。そこに不安はあるが、桜花賞の内容を考えると軽視もできない。

【能力値2位 ペリファーニア】
桜花賞の3着馬。前走は14番枠から五分のスタートを切り、そこからじわっと促して二の脚で好位の外まで持って行く形。道中もレースが緩みなく流れる中、置かれることなくスムーズに追走。4角出口で前のトーセンローリエの外に出されると、3列目から一気に先頭列付近まで上がる形。ラスト1Fでコナコーストに食らいついたが、最後はまとめてリバティアイランドに交わされ3/4+クビでの3着だった。

本馬は新馬戦もチューリップ賞も出遅れたが、前走はスタートがだいぶマシになっていた。ここまでキャリア3戦と浅いだけに、ここで更なる成長があっても不思議ではないが、前走はコナコーストに完敗の内容だった。また前走時に楽にレースの流れに乗れていたあたりスピード色が強く、さらに距離が延びるここでは不安がある。

【能力値4位 ハーパー】
前々走でクイーンCを勝った馬。そのレースは9番枠から五分のスタートを切って、そこから促されて中団中目を追走。前にスペースを保ってレースを進め、3~4角のややペースが緩んだところで前とのスペースを詰めた。そこでゴールドレコーダーの後ろを取ったが、窮屈になる場面があり、そこから内目を捌いて好位まで上がって直線へ。序盤で外に誘導して2列目まで上がり、ラスト1Fではすっと伸びて先頭列。そこから前のドゥアイズを捉え、外から伸びてきたモリアーナを振り切って接戦を制した。

同レースはスムーズな競馬ではなかったが、鞍上が川田騎手。高い操縦性と好判断で乗られており、大きなロスを感じさせなかった。また馬体重12Kg減が示すように、クラシックへ向けて賞金加算を狙ったものと推測される。このため前走では余力に疑問があり軽視したが、結果は前々走から指数を1ptダウンさせたものの、小差の4着と成長を見せた。

前走は好位直後の外からペリファーニアをマークして乗られており、内容自体は特筆すべきものはないが、クイーンCの走りからはここで前進があると見る。またキャリア4戦という浅さから、さらなる成長も見込める。

【能力値5位 ドゥアイズ】
前々走クイーンCで2着だった馬。そのレースは7番枠からやや出遅れたが、押してスピードに乗せ、じわっと挽回して好位の最内を追走。向正面で2列目まで上がり、最後の直線ではやや捌くのに苦労し、外の馬と接触する不利もあった。しかし、ラスト2Fで捌いて先頭に立つとそこからしぶとく粘った。最後にハーパーにクビ差交わされ、さらに外からモリアーナにハナ差まで迫られたが、早め先頭の競馬で2着だった内容は評価できる。

前走は中団内目で脚を温存。3~4角でも最内を通り、4角出口で中目に誘導。ラスト1Fで狭くなって外に誘導し、そこからなだれ込んでハーパーと半馬身差の5着。ラスト1Fで上手く捌けていたら、ここでもハーバーといい勝負だったと見ているが、マイル戦だと距離損のない立ち回りを意識し過ぎて、最後の直線の進路取りが悪くなっている面があった。

本馬は後に活躍馬を多数出している札幌芝1800mの新馬戦を勝利。タフな馬場で行われた札幌2歳Sは好位直後の外目から向正面で進出し、最後の直線は早め先頭の競馬で2着。同レースで本馬はドゥーラの前に入ったことで同馬にぴったりマークされ、最後に差し切られてしまったが、勝ちに等しい内容だった。本馬はキレよりも豊富なスタミナで勝負するタイプだけに、中距離がベスト。この距離なら桜花賞2~3着馬よりも優位性があるので、ここは買っておきたい。

穴馬は2戦2勝のミッキーゴージャス

デビュー戦の2月小倉芝2000mの未勝利戦を1クラス上の指数で大楽勝した馬。前走は前2頭からやや離れた3番手を追走していたが、3~4角で外からアップトゥミーが捲って来たためそれに抵抗し、先頭列に並びかけて直線へ。直線ではひと追いごとに伸びて2着に1馬身1/4差。3着はさらに4馬身引き離して優秀な指数で勝利した。

本馬は体質が弱くデビューが遅れたが、牝馬は牡馬よりも仕上がりが早い。年明けデビューでオークスを優勝した馬は2006年カワカミプリンセス、2010年サンテミリオンなど。2着は2007年ベッラレイア、2009年レッドディザイアがいる。近年でも2021年にハギノピリナが3着に好走している。年明けデビューということはそこまで大きな減点材料ではない。

本馬はこれまでキャリア2戦。2走ともラスト1Fで加速して勝利した内容からもまだ余裕を感じさせる。ここで一気に上昇し、上位争いに加わっても不思議ない。

大穴はラヴェルとキミノナハマリアの2頭

今回はリバティアイランドが断然の1番人気なので大穴2頭を推奨する。

【キミノナハマリア】
稍重からの馬場回復で時計を要していた前々走の君子蘭賞を圧勝した馬。同レースは7番枠からまずまずのスタートを切ったが、内の馬が前を主張したので控えて中団中目を追走。そこからじわっと押し上げ3角では2列目の外。3~4角で一気にペースが上がり、2頭分外を回っていた本馬は11秒0の最速地点となった4角ではさすがに置かれて、3列目に下がってしまった。直線序盤では先頭との差が2馬身あったが、徐々に伸びてラスト1F地点で先頭に立つと、そのまましぶとく伸びてリードを広げ、3馬身差で完勝した。

本馬はかなり時計の掛かる芝で行われた1800mの新馬戦でも、最後の直線で内を捌いて突き抜けて勝利しているように、時計の掛かる馬場が得意なスタミナ型。このレースでは後のホープフルS3着のキングスレインを3着に負かしている。スタミナがあるので距離延長もプラスで、週末の雨で馬場が悪化すればチャンスが広がりそうだ。キレる脚が使えないので勝ち負けは難しそうだが、3着なら可能性がありそうだ。

【ラヴェル】
小倉芝1800mの新馬戦は派手に出遅れ、そこから位置取りを最低限リカバーして、ラスト2Fを11秒7-11秒3で勝利した素質馬。その次走のアルテミスSは現3歳世代の重賞としてはハイレベルだったが、ここでも出遅れて最後方からの競馬。道中は後方2番手という位置取りだったが、3~4角でペースが上がらず、中目で包まれるリバティアイランドを尻目に外から進出。4角でさらに外に出されると、直線で一気に上がってラスト1F地点では2番手。そこからアリスヴェリテを捉え、リバティアイランドの追撃をクビ差振り切る抜群の末脚を見せた。

その次走の阪神JFでは11着大敗を喫したが、これは休養明けのアルテミスSで好走した反動によるものが大きい。レースが前半4F45秒2-後半4F47秒9とかなりのハイペースとなった中で大外18番枠から出遅れ、外々から挽回して行く苦しい形となったこともあり、末脚が不発だった。

前走はぶっつけ本番で17番枠と大外枠。ここでも出遅れて後方の中団中目を追走していたが、最後の直線では前が完全に壁。中目を捌いて着順を上げてきてはいたが、その後も詰まる場面があり、勝ち馬と0.9秒差の11着だった。本馬は前走で出遅れ癖もだいぶ改善されていた。今回で五分のスタートを切り、最後の直線の進路取りがスムーズなら巻き返しがあっていい。

※パワーポイント指数(PP指数)とは?
●新馬・未勝利の平均勝ちタイムを基準「0」とし、それより価値が高ければマイナスで表示
例)リバティアイランドの前走指数「-18」は、新馬・未勝利の平均勝ちタイムよりも1.8秒速い
●能力値= (前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3
●最高値とはその馬がこれまでに記録した一番高い指数
能力値と最高値ともに1位の馬は鉄板級。能力値上位馬は本命候補、最高値上位馬は穴馬候補

ライタープロフィール
山崎エリカ
類い稀な勝負強さで「負けない女」の異名をとる競馬研究家。独自に開発したPP指数を武器にレース分析し、高配当ゲットを狙う! netkeiba.com等で執筆。好きな馬は、強さと脆さが同居している、メジロパーマーのような逃げ馬。

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