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若きピカソが描いた1900年の絵画には子犬が隠されていたことが判明

カラパイア


 新たな技術により、名画に潜んでいる秘密が次々と明らかになっている。昨年も、X線解析により1885年に描かれた絵画の下からゴッホの自画像が発見されたが、今回はピカソである。

 1900年、当時19歳だったパブロ・ピカソが描いた「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」を調べたところ、仕上げの過程で塗りつぶしたとみられる愛らしい小犬が見つかった。

 子犬は、手前に描かれた観客の黒っぽいコートの部分にいた。

 赤いリボンでおめかししたかわいらしいワンコが、100年以上ぶりに我々の前に姿を現してくれたのだ。

ピカソの絵画「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」に隠されていた犬

 犬が見つかったのはパブロ・ピカソの初期作品だ。

 スペイン生まれのピカソが初めて描いたフランス・パリの絵として有名な「ムーラン・ド・ラ・ギャレット(Le Moulin de la Galette)」だ。

 これは1900年、彼が19歳の時、パリのモンマルトルに存在したダンスホール「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」の舞踏場の夜の賑わいを描いたものだ。

 幾何学的なキュビズムや後年の暗めな色調とは異なり、生き生きと色彩豊かなこの作品は、まだ若く野心に燃えるピカソの心の表れとも評される。  伝説のダンスホールと名高いムーラン・ド・ラ・ギャレットはその当時、あらゆる人を惹き寄せる独特な魅力を放っていた。

 けばけばしさと退廃的なムードが同居する混沌とした空間は、画家を支援する裕福なお金持ちとお金に苦労する労働者が肩を並べる稀有な場所でもあった。

 ロートレックやルノワールなど当時のピカソが意識していたフランス画家も「絵になる」とこぞって描いたダンスホール。その有名な光景にピカソ自身も挑戦したくなったのだろう。

120年以上を経て修復家が発見した「赤いリボンの小犬」

 このほど120年以上の時を経て、楽しげに踊り飲み語らう人々の絵から子犬が発見された。それに気づいたのはニューヨークの美術館で絵の修復をする専門家だ。

 この絵を所蔵するグッゲンハイム美術館のベテラン修復家、ジュリー・バーテンさんによると、絵画に使う蛍光X線分析技術によってその犬の本来の姿の画像化が実現したそう。

 首に赤いリボンつけ、おめかしした薄茶色の小犬は、絵の左にある白いテーブルの前、椅子にかけられた黒いコートの部分から見つかった。

ピカソ没後50年回顧展の事前調査で痕跡が犬と判明

 実は2017年の時点でそこにいくつかの顔料などの痕跡があるところまではわかっていた。

 それらは一見バラバラにみえたが今年開催されたピカソ没後50年回顧展の事前調査の際、愛くるしいつぶらな瞳でこちらをじっとこちらを見つめる犬とはっきり判明したそうだ。

なぜ犬を消したのか?

 それ にしてもなぜピカソはこの絵から犬の存在を消したのか。ある研究者は、鑑賞者がこの犬ばかりに注目するのをピカソが恐れたのでは、と示唆する。

 ピカソ的には「にぎやかに集う人々」をメインにしたかったのだが、かわいい動物がいればみんなそっちに目が奪われるというのは、よくある話だ。

 ピカソ本人に封印されたかわいいわんこ。その理由が愛らしすぎるがゆえならばいたしかたない。

 実はピカソは動物好きで、友人の写真家が飼っていたランプというダックスフントを溺愛していたそうだよ。

 ちなみにこのわんこキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルっぽいと噂になっている。

 ダンスホールの常連の愛犬だったかもしれないが、当時のダンスホールでも、きっと人々の視線を集めていたのではないかな?

References:designtaxi /written by D/ edited by parumo

 
   

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