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代替肉ブームは去ったのか? ビヨンド・ミート苦戦 その理由は

NewSphere


 植物由来の代替肉の製造・販売でトップを走る米ビヨンド・ミートの業績が悪化している。植物性代替肉は、持続可能性や健康をキーワードに人気を集めてきたが、これまでのところさまざまな理由から本物に迫る支持は得られていない。アメリカではブームは終わった感があるといわれ、同社は曲がり角に立っている。

◆期待の新星だったが……セールス低迷で時価総額も急落
 ビヨンド・ミートは10日、資金繰りの悪化で最大2億ドル(約275億円)の増資計画を発表した。翌11日の株価は18%下落して最安値を更新。同社の時価総額は2019年の新規株式公開後の140億ドル(約1.9兆円)から7億ドル(約960億円)未満に急落している。

 10日発表の1-3月期決算で5四半期連続の減収となったが、同社は2023年後半には増収率が改善する見込みだと述べている(ロイター)。創業者で最高経営責任者のイーサン・ブラウン氏は、事業は「曲がり角」を迎えているとしつつも、最終的には、新しもの好きな消費者層から主流層へという谷間を越えていくだろうと、楽観的な見方を示している(ワシントン・ポスト紙、以下WP)。

◆「メジャーになれない」米紙が理由を説明
 現状では、ビヨンド・ミート、インポッシブル・フーズなどのメーカーが製造する植物由来の代替肉バーガーやソーセージは、多くの投資家が期待したほど消費者には受け入れられていない。

 非営利団体グッド・フード・インスティテュートによれば、2022年にアメリカの消費者が購入した代替肉は2021年から8%減少。リピーターも63%に過ぎなかった。人気の陰りの理由として、WPは以下の点を挙げる。

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・代替肉の味、食感、匂いは食欲をそそらない。
市場調査では、代替肉をおいしいと答えた人は20%ほどだったという。肉に似せるために使用する材料では、本物と同じ味が出せないのが理由だ。ファストフード・チェーンでも、試験的に代替肉を使用した製品を提供したが、メニューに定着させることはできなかった。

・値段が高すぎる。
同等の価格にするために多大な努力をしたにもかかわらず、代替肉の価格は平均して本物より67%高い。インフレも影響して、割高な商品を買おうとする人は減少。売り上げが伸び悩めば規模を拡大できず、価格を下げることも困難になる。コスト意識の高い消費者にとっては、不経済な高級品となっている。

・成分表が長すぎる。
代替肉のパッケージには、一般人が聞いたこともないような化学物質が列挙されており、もはや植物肉が健康的と考える人は減少している。

・人の食の好みを変えるのは難しい
たとえ代替肉へのシフトが環境に優しいとされていても、多くの人は嗜好(しこう)を変えないという研究結果がある。気候変動を強調したマーケティングをすることで業界は文化戦争に巻き込まれ、顧客からの反発を受ける場合もある。

・アメリカ文化に合わない。
代替肉はアメリカよりむしろ欧州で好調。植民地時代から肉食の国であるアメリカでは、過去に何度も肉を避けることが流行したが、結局代用品に求めたのは肉の味だった。ブームが来るたびに市場は停滞し、崩壊してきた。

◆安売りで市場拡大? それとも未来はないのか?
 高いとされる代替肉だが、ソーシャルメディアには日本の100円ショップのようなチェーン店、ダラーツリーの冷凍食品売り場で、ビヨンド・ミート製品が安売りされているという投稿が出ている。需要喚起を狙うための期間限定策か、長期的なものなのかはわからないと、ビジネス・インサイダー誌は述べている。

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