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アマチュアにありがちな「オーバー・ザ・トップ」にならない「逆ループ」スウィングとは⁉【解説「ザ・ゴルフィングマシーン」#78】

みんなのゴルフダイジェスト

「ゴルフ科学者」ことブライソン・デシャンボーの「教科書」であり、50年以上も前に米国で発表された書物でありながら、現在でも多くのPGAプレーヤー、指導者に絶大な影響を与え続ける「ザ・ゴルフィングマシーン」。その解釈に向かい続け、現在はレッスンも行う大庭可南太に、上達のために知っておくべき「原則に沿った考え方」や練習法を教えてもらおう。

みなさんこんにちは。ザ・ゴルフィングマシーン研究家で、ゴルフインストラクターの大庭可南太です。さて前回の記事では、日本人の多くが直面している「アーリーエクステンション」という現象を紹介するとともに、その現象の問題点と対策について説明をしました。

その中で、元PGAツアープロで3Dモーションキャプチャー「ギアーズ」の開発者でもあるマイケル・ネフ氏は「手を左サイドに振っていく」という処方箋を示したわけですが、「そんなことをするとダウンスウィングがカット軌道になってしまうのでは?」と私が感じたわけです。普通に考えればこのようにクラブを操作すると、「オーバー・ザ・トップ」というこれもアマチュアにありがちなエラーの状態になるからです。

「オーバー・ザ・トップ」とは?

ここで「オーバー・ザ・トップ」がどういう現象なのかを説明しておきます。トップからダウンスウィングに移行する際、上半身が水平に回って目標方向を向いていく過程でクラブを下ろすために、クラブが大外から下りてきてカット軌道になってしまう現象です。

タイトリスト・パフォーマンス・インスティテュート(TPI)の見解では、アドレス時のボールと肩を結んだラインを、ダウンスウィング中にクラブが超えることがあれば、それは「オーバー・ザ・トップ」ということになります。

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これは実は、ベン・ホーガンが「モダン・ゴルフ」で言っていた、肩のラインにつくられた「ガラスのプレーン(板)を突き破ってはならない」という主張と同じことです。この板を超えてクラブが下りてくる場合、それはエネルギーや方向性を犠牲にするカット軌道になります。

左に振っても「オーバー・ザ・トップ」にならない?

しかしマイケル・ネフ氏は「左に振っても『オーバー・ザ・トップ』にはならないよ」と言うのです。「しっかりバックスウィングで上半身を後方にターンさせて、その状態を維持したまま両手を左腰のあたりに振っていくと、実際には後方から見るとほぼ目標方向に直線的に両手が動いていく」ため、カット軌道にはならないと言うのです。

その時は今ひとつピンと来なかったわけですが、以前の記事でも紹介した「イマドキの若者スウィング」を見ていると、実はそれに近いことをやっているように見えるわけです。

このとき、ややシャットフェースでバックスウィングしたクラブを、ダウンスウィングではしっかりとシャローなプレーンに戻してインパクトを迎えているので、これならば「オーバー・ザ・トップ」にはならないわけです。

しかしここでサム・ベネット選手はある特徴的な動作をしていることがわかります。

サム・ベネットの両手の軌道は「逆ループ」

バックスウィング開始直後からトップ、そしてダウンにかけての写真を見てみます。

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