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【オークス】Cアナライズはリバティアイランドを信頼 相手候補はコナコーストや良血馬を推奨

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3つのファクターから推奨馬を見つけ出す

ヴィクトリアマイルではソダシを推奨し3番人気2着。最後はソングラインの決め手に屈したが、安定した強さを見せてくれた。今後もマイル路線においては芝ダート問わず高いパフォーマンスを発揮してくれそうだ。さて、今回は5月21日(日)に東京競馬場で行われるオークスについて下記3つのファクターを組み合わせる、コンプレックスアナライズで分析を行っていく。

・レースの好走馬及び凡走馬の共通項を探る「重要データ」
・目には見えない上積みを探る「前走不利データ」
・適性と素質を知るための「血統評価」

特別登録のあった21頭を検討対象とし、過去10年のデータを使用する。


重要データ:桜花賞好走馬が中心


オークスでは前走桜花賞が【7-4-5-62】で最も好走馬を出しているローテーションだ。その中でも1~3着だった馬の成績が良く、1着【3-1-0-4】、2着【1-0-2-4】、3着【2-1-1-5】となっている。

4着以下は【1-2-2-49】で勝率、複勝率、回収率すべての数値において1~3着馬に劣っている。もちろん桜花賞好走馬はオークスでも人気するが、1着馬の単勝回収率は122%で世間の評価以上に強いという結果になっている。

桜花賞組以外ではフローラS組が【1-4-2-38】、忘れな草賞組が【2-0-1-9】で、これ以外のレースから勝ち馬は出ていない。

【桜花賞3着以内の出走予定馬】
・コナコースト
・ペリファーニア
・リバティアイランド


前走不利データ:フローラSのソーダズリング

ソーダズリングの前走はフローラS2着。過去10年のフローラSの種牡馬別出走頭数はディープインパクト産駒24頭、ハーツクライ産駒23頭。両種牡馬の産駒が群を抜いて多いが、成績に関しては明暗が分かれている。

ディープインパクト産駒が【2-2-2-18】とコンスタントに好走馬を出しているのに対して、ハーツクライ産駒は【0-2-0-21】と2着馬が2頭いるだけ。ハーツクライ産駒のソーダズリングはマジックキャッスル、ソーヴァリアントと重賞馬2頭の妹であり、血統的な裏付けもある。フローラS組から選ぶなら本馬か。


血統解説:コナコースト、ペリファーニア、リバティアイランド

・コナコースト
日本での牝祖は4代母バレークイーン。同馬はフサイチコンコルドやヴィクトリーなどを輩出する日本の名牝系の一つ。グレースアドマイヤとフサイチミニヨンの2つの枝から発展しており、本流はグレースアドマイヤ。本馬はフサイチミニヨンが3代母だから本流ではないが、活力は十分だ。

フサイチミニヨンの枝は早熟性があり、機動力、スピード、パワーのある馬が多いのが特徴だ。本馬も父がキタサンブラックで母父キングカメハメハだからパワーと機動力を武器に走るタイプ。フサイチミニヨンの牝系は配合に関わらず極端に短い距離でしか走れないタイプが出ることがあり、距離がどうかという不安があるが、この馬の場合はむしろ逆。キタサンブラックがしっかり出ていてスラッとした中距離馬タイプだ。

チューリップ賞はゆったりとしたペース、桜花賞は引き締まったペース。異なる流れで先行して結果を残しているのは心強い要素だ。桜花賞の記事ではオークスでこそ狙いたいと書いたが、当時と評価は変わらず前走より舞台適性は上昇するだろう。とはいえリバティアイランドを逆転するためにはかなりの展開利が必要。加えて今年の春シーズンは4戦目で、デビュー以来減り続けている馬体重は懸念材料。プラス体重で出走できれば。


・ペリファーニア
日本での牝祖は祖母ケイティーズファーストだが、3代母Katiesを根幹として広がっている一族。Katies自身は愛1000ギニーの勝ち馬で競走馬としても優秀。牝系にはJCなどGⅠ・3勝のアドマイヤムーン、本馬の半兄エフフォーリア(父エピファネイア)などが出ている。このファミリーは打率が高く、産駒の多くは一定の活躍を見せる。加えて長打率が高いのも魅力の一つ。また、パワータイプで芝特化という馬が多いのも特徴だ。

マイナスポイントは気性面に不安のある馬が出やすいということだろう。本馬にその心配はなさそうで、父モーリスゆえに成長曲線は兄よりも遅め。兄の活躍から中距離での走りを期待されがちだが、馬体はまとまっていて1600~1800mくらいがベストだ。ただ喉に不安を抱える馬だけに、大幅距離延長のオークスでは信頼しづらく、桜花賞好走組で嫌うならこの馬だろう。


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・リバティアイランド
父はドゥラメンテ。母ヤンキーローズは現役時、オーストラリアでスプリングチャンピオンS(GⅠ・芝2000m)とATCサイアーズプロデュースS(GⅠ・芝1400m)を勝利した。牝系を辿ればビコーペガサスやシンボリグランなども同じ一族。母が早期から活躍していたように現時点での完成度も高い。

本馬は瞬発力が魅力の一頭だがトライマイベストとEl Gran Senorの全兄弟の血も有していて、決して一瞬のスピード一辺倒の馬ではない。ある程度前のポジションで競馬をすることもできるし、桜花賞のように急坂コースで大外一気も可能だ。阪神JF、桜花賞のパフォーマンスからこの馬が世代トップなのは間違いない。2400mという距離は少し長い気もするが、折り合いに不安がない馬で、大崩れすることは考えにくい。軸として最適な馬だ。


Cアナライズではリバティアイランドを推奨

今回のCアナライズではリバティアイランドを推奨する。1倍台の人気のなる可能性が高いが、ここは逆らうべきではないだろう。安定感のあるタイプなだけに不利を受けたり展開が向かなかったとしても、3着を外すシーンというのは想像しづらい。

リバティアイランドだけで終わってしまっては物足りないので相手も示しておく。まずは抽選対象だが、スローのフローラSを出遅れながら追い込んできたイングランドアイズ。ほかには馬体重に要注意も舞台替わりが良さそうなコナコースト、血統背景が素晴らしいソーダズリング、野田みづきオーナーが送る良血馬ミッキーゴージャス。あとは、リバティアイランドに唯一土をつけたラヴェルまで挙げておこう。

【ライタープロフィール】
貴シンジ
競馬ライター。サラブレッドの血統をファミリー中心に分析する牝系研究家。3つのファクターから構築する「コンプレックスアナライズ」を駆使して競馬予想を行う。WEBサイト『ウマフリ』で「牝系図鑑」も連載中。競馬予想のほかPOG本での執筆、一口馬主クラブ募集馬やセリ馬の血統分析、血統の魅力の伝承、繁殖牝馬の配合提案などを独自の切り口から行う。

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