2023年に還暦を迎えるのは、1963年生まれの人たちだ。ひと昔前まで、還暦を迎える60歳というと、おじいちゃん、おばあちゃんのイメージが強かったものの、今どきの「還暦人（かんれきびと）」は昔に比べてかなり若い感じがする。そんな今年に還暦人となる男女2000人を対象に、PGF生命（プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険・東京）は、3月13日～3月15日の期間、「2023年の還暦人に関する調査」を実施した。
ちなみに、今年還暦を迎える1963年生まれの男女は、総務省統計局の調査によると157万人にのぼるという。つい先日、テレビ番組でダウンタウンの浜田雅功さんの還暦のお祝いをやっていたが、相棒の松本人志さんほか、芸能人の還暦人は若々しい人が多い。同世代ということで、還暦に見えないくらい容姿が若いと思う1963年生まれの有名人を質問すると、男性有名人では1位は「唐沢寿明さん」、女性有名人では1位は「今井美樹さん」となった。ちなみに、男性の2位は先述した浜田さん、3位は川合俊一さん、女性の2位は麻生祐未さん、3位は河合奈保子さん。いやいや、確かにこの人たちは還暦とは信じがたい。
さて、還暦ともなると、勤め人であれば定年が嫌でも意識されるが、老後の貯蓄がどれくらいあるか気になるところ。60歳の貯蓄額は平均3454万円で前年比332万円の大幅増加となった。値上げラッシュや不安定な社会情勢などを受けて、貯蓄性向が高まっているのかもしれない。ただ、そんな中で、約4割が「300万円未満」、3割以上が「2000万円以上」と、貯蓄格差が際立つ結果となっている。
高齢化社会では還暦というと、自分の親が健在である場合、老老介護の入り口となる人もいそうだ。さらに、その後の相続という問題に直面している人も多いことだろう。親からの相続の際に苦労した経験があるか聞くと、30.7%が「ある」と回答。親の財産額を知らずに、相続税で困ったケースが多い様子だ。60歳は経済面での悩みが多い世代といえるのかもしれない。
