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【#10】文化放送アナウンサー西川あやのの読書コラム/他者から投げられる評価ボールは、毒か?薬か?

ホンシェルジュ

「自分が人からどう見られているか?」人類の普遍的な疑問の答えは、日常で言葉のかけらを集めていくしかないかもしれないと思うんです。

他者から投げられる評価ボールは、毒か?薬か?

30年以上生きていても、自分のことはよく分からない。初夏の気持ちの良い時期は、外で大勢とビールを飲んだりしたいなという気持ちも湧くけれど、やっぱり家で空調を自分の好きな気温に設定して、1人で嗜む方が好きかもしれない。飲みに出かけたら2軒3軒とハシゴしたくなるけれど、基本的には家から出たくない。どっちも本心。

人と喋るのは好きだけど、1人でラジオ聞いたり読書したりしたい。

何か書類を仕上げる時も、大雑把な方なのか、こだわり派なのか自分では分からない。気を遣える方なのかも鈍感な方なのかも分からない。明るい人間なのか、暗い人間なのか。言語化が得意なのか、実は口下手なのか……。

 

こうして手探りで生きている中で、自分に対する他者からのイメージにばったりと出会ってしまう瞬間がある

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昔、新番組が始まる際に、これから共演する方が「西川さんとは初めてだからどんなキャラクターなのか知りたい」と仰った。その場に同席していた入社当時から自分が大変お世話になっている番組スタッフが、私の過去の仕事や趣味のことなどをつらつらと代弁してくれた後に「西川さんはサブカル寄りのアナウンサーなんですよ。」と締めた。

 

何を持ってサブカルと呼ぶのかの定義は一旦置いておいて、私は当時からアニメやゲームのことにあまり詳しくないし、演劇や古着に興味はなかったし、まんだらけにもアニメイトにも通ってはいなかったけれど、その場で特に否定することもなく、(これからサブカルの勉強しなきゃ……)と焦った。

 

この他にも、以前担当していた番組の打ち合わせ中か何かに、長い付き合いのプロデューサーが初めて仕事をする構成作家との会話の中で、「西川の魅力はパッパラパーなところなんだからさ」と言っていた。

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