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オーストリア皇妃40歳、コルセットを脱いで自由へ旅立つ。ヴィッキー・クリープス主演「エリザベート 1878」

キネマ旬報WEB

 

ヨーロッパ宮廷一の美貌と謳われたオーストリア皇妃エリザベートの挑発的な心の軌跡を、ヴィッキー・クリープス主演で描き、第75回カンヌ国際映画祭ある視点部門で最優秀演技賞を受賞した「エリザベート 1878」が、8月25日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほかで全国順次公開。ポスタービジュアルが到着した。

 

 

皇妃エリザベートといえば、若き日々をロミー・シュナイダー主演で描いた映画「プリンセス・シシー」(1955)に始まる3部作がヒットし、日本では宝塚歌劇団や東宝ミュージカルの演目として〈シシィ〉の愛称で親しまれ、Netflixのドラマシリーズ『皇妃エリザベート』(2022)も製作されるなど、人気を誇ってきた存在だ。

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「エリザベート 1878」は、40歳となった彼女の1年間にフォーカス。若さや美しさで価値を測られてきた従来のシシィ像を打破し、史実にとらわれない自由な表現で、その素顔を浮き彫りにする。

監督はオーストリアの俊英マリー・クロイツァー。自作「We Used to be Cool」(英題/2016)に主演したヴィッキー・クリープスのラブコールに応える形で、再タッグを組んだ。監督は「エリザベートが苦しまなければならなかった世間からの期待の多くは、今日も女性に課され続けています。美しいということは、未だに最も重要で価値のある女性の特質とみなされているのです」と語り、本作の意義を示す。

スタッフは、撮影監督のジュディス・カウフマン(「クロッシング・ウォー 決断の瞬間」「ヒトラー暗殺、13分の誤算」)をはじめ女性を中心に構成。映画はカンヌ出品ほか、第95回アカデミー賞国際長編映画賞ショートリスト(オーストリア代表)選出、ロンドン映画祭最優秀作品賞受賞などを果たし、クリステン・スチュワート、エドガー・ライト監督、パティ・スミスらが称賛。シアーシャ・ローナンも「完全に気に入った!」とコメントしている。コルセットを脱ぎ捨て、自由を求める旅立ちの物語に注目だ。

 

© Felix Vratny

 

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