
アメリカ、オクラホマ州で、「助けを求める男性の声が聞こえる」との通報を受けた警察は直ちに現場へと直行した。
警察官のボディカムには、確かに「ヘルプ!オ~ヘルプ」と助けを求めるような声がとらえられており、警察官が「あれは人の声だ!」と話している音声も録音されている。
その声がする方向に急いで向かっていく警察官らだが、はたしてそこで彼らが見たものとは!?
ヘルプ!の叫び声がすると通報を受けた警察が現場へ直行
オハイオ州ガーフィールド郡イーニドの警察署は「男性が助けを求めて叫び声をあげている」との通報を受け、2人の警察官がパトカーで現場に直行した。デイヴィッド・スニード巡査とニール・ストーレイ巡査は、パトカーを降りると、確かに遠くから、「ヘルプ、ヘルプ」、「オー!ヘルプ」という声がするのを聞き取った。
「あれは人の声だ!うん、おそらく」彼らは直ちに声のする方向へと走っていった。すると農場の小屋のようなものが見えてきた。

叫んでいたのはヤギだった!
小屋の近くに行くと、その声の主が明らかとなる。なんと叫び声をあげていたのはヤギだったのだ!「ヤギだ!」とスニード巡査が言うと、「ヤギ?」と困惑したストーレイ巡査が笑いながらこたえた。
ヤギが人間に近い声で「ヘルプ」と鳴き叫んでおり、その声に呼応して犬も吠えていたようだ。

ヤギは仲間と引き離されたことで悲しんでいた
その後農場主に事情を聴いたところ、このヤギは、仲間のヤギと引き離されてしまったことが悲しくて叫んでいたそうだ。ヤギは情が深く思いやりにあふれる動物だ。仲間がいなくなったことに対する「ヘルプ!」だとしたら、同情の余地がある。
Facebookにストーレイ巡査のボディカメラの映像が投稿されると、この珍事案は話題となった。
結局人間の被害者は誰もおらず、警察官らの迅速な対応に称賛が集まり、ちょっとした笑い話となったようだ。
ヤギにしてみれば、「おまえら警察がだろ?オレの友達を連れ戻せ!」と訴えたいのだろうけど、民事不介入的な意味で、ちょっと無理な相談だろう。
References:Oklahoma police run toward screaming man, find goat instead / written by parumo