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【オークス】桜花賞1着、上がり最速、1番人気、そして2月生まれ リバティアイランド二冠へ、データは揃った!

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桜花賞組のジャッジは的確

桜花賞からオークスに挑むにあたり、伝統的に最大課題は800mの距離延長にある。阪神コースに外回りが設置される前、2000~2006年では1番人気(いずれも桜花賞3着以内)が【2-0-1-4】、このうち桜花賞馬は【0-0-1-1】だった。旧阪神マイルはスタート直後に2コーナーに突入するため、ごちゃつくのを避けようとやや速めのペースになる。距離延長だけでなくペースの違いなど、桜花賞とオークスにおける適性には開きがあった。

ダイワスカーレットが勝った07年桜花賞から阪神マイルは外回りになり、レイアウトはワンターンに変更された。上記と同じ7年分でデータをとると、桜花賞馬が1番人気だと【2-0-0-1】。距離不安を指摘されず主役でオークスに挑むなら、二冠を達成する可能性は格段にあがった。阪神マイルと東京芝2400mの適性の差は縮まり、距離延長をこなすか否かさえ見切ればよくなった。

そして直近10年では、桜花賞組が1番人気だと【4-2-0-2】、このうち桜花賞馬【2-1-0-1】、桜花賞2着以下【2-1-0-1】と互角。このジャッジの的確さには頭が下がる。一方で、21年ソダシ、22年サークルオブライフと2年連続で1番人気が着外。ちょっと嫌な流れもある。さて、リバティアイランドはそんな流れを断てるだろうか。いや、オークスにおいて桜花賞組が的確に評価されていることを信用すれば、リバティアイランドが1番人気なら素直に信頼すべきか。データは過去10年分を使用する。


1番人気【5-2-1-2】勝率50.0%、複勝率80.0%は上記の通り信頼できる。半数が勝ち、着外はたった2頭なので、まず1番人気軸でよさそうだ。残る5勝のうち2番人気1勝、3番人気3勝で上位3番人気以内に勝ち馬がいる確率は極めて高いという傾向がある。ただし、4番人気以下も複勝圏内なら互角で、10番人気以下【0-2-2-83】複勝率4.6%。連下級は幅広く、△は多めに打ちたい。


ちょっとしたネタをひとつ。オークスにおける生まれ月別の成績をみると、1月【1-2-3-11】勝率5.9%、複勝率35.3%、2月【5-2-0-40】勝率10.6%、複勝率14.9%と早生まれの数字がいい。なお3月は【2-1-2-46】勝率3.9%、複勝率9.8%、4月【2-4-2-39】勝率4.3%、複勝率17.0%。頭数では2月47頭、3月51頭、4月47頭なので、1月はまだしも、2月は分母の差で勝ち馬が多いわけではない。

今年の登録馬中2月生まれはドゥーラ、メランポジューム、ライトクオンタム、ラヴェル、リバティアイランドの5頭。リバティアイランドはこのデータまでしれっとクリア。なお1月生まれはシンリョクカ、ハーパーの2頭だ。



前走クラス別成績は目につく前走GⅠ組のうち、桜花賞が【7-4-5-62】勝率9.0%、複勝率20.5%。その着順内訳は1着【3-1-0-4】勝率37.5%、複勝率50.0%で、着外に敗れた4頭のうち1番人気は人気先行型のソダシのみ。アユサン、レッツゴードンキ、レーヌミノルはやはり距離延長への不安が大きかった。リバティアイランドは1番人気で二冠を獲得したのちの三冠牝馬アーモンドアイ、デアリングタクトに近いか。

敗れた組では2、3着【3-1-3-9】に対し、4着以下は【1-2-2-49】なので、基本的にはコナコースト、ペリファーニアが逆転候補だ。なかでもペリファーニアはご存じエフフォーリアの半妹で距離延長は歓迎だろう。桜花賞2、3着馬もオークス2番人気以内なら【3-0-2-1】、3番人気以下【0-1-1-8】。この2頭のうち、最後のひと枠、2番人気に入った方を信頼するのも手だ。

桜花賞を上がり3F最速で勝った馬は【2-1-0-0】でいずれも連対。14年ハープスターが2着、18年アーモンドアイと20年デアリングタクトが二冠達成。どうもリバティアイランドには逆らえそうにない。

ちなみに12着キタウイング、6着シンリョクカが当てはまる上がり2、3位は、3着以内【3-1-2-2】、4着以下【0-0-0-9】なので、いくら速い脚を使えても勝負にならなかった馬は厳しい。やはりリバティアイランドを逆転するとすれば、2、3着コナコースト、ペリファーニアぐらいではないか。


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別路線では前走フローラS【1-4-2-38】勝率2.2%、複勝率15.6%をとりあげる。ここは2着以内【0-4-1-14】、4着以下【0-0-1-18】(今年は3着ブライトジュエリー不出走)。ゴールデンハインド、ソーダズリングが候補となる。

一方、フローラSでの人気別成績をみると、ソーダズリングの1番人気【0-0-2-4】複勝率33.3%がよさそう。ゴールデンハインド(7番人気)が該当する6~9番人気は【0-0-0-8】とオークス好走なし。ただし、この8頭にフローラSを勝った馬は含まれていない。

ゴールデンハインドのように人気薄でフローラSを勝ち、続くオークスも好走した馬は17年モズカッチャン6番人気2着。範囲を2000年以降に広げると03年シンコールビー9番人気3着もいる。ゴールデンハインドはパターン的になしではない。


ライタープロフィール
勝木 淳
競馬ライター。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュース個人オーサーを務める。新刊『テイエムオペラオー伝説 世紀末覇王とライバルたち』『競馬 伝説の名勝負 GⅠベストレース』(星海社新書)に寄稿。

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