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車いすテニス・国枝氏とリオパラ金メダリストが明かす、超一流の思考法

パラサポWEB

「天皇杯・皇后杯 第39回飯塚国際車いすテニス大会(ジャパンオープン)」の決勝戦後に行われた「ITF UNIQLO 車いすテニスクリニック with 国枝慎吾&ゴードン・リード」。次世代を担う9歳から18歳のジュニアプレーヤー14名を前に、国枝慎吾氏とリオ2016パラリンピック金メダリストのゴードン・リード選手(イギリス)というトップオブトップの二人が思考法を披露。どの競技にも通じるヒント満載の充実した時間となった。

「引退後、テニスをサボっちゃった」という国枝だが「今日は覚悟しておけよ!」とトークで盛り上げ、参加者を迎え入れた

緊張をプラスに変換

イベントの最初に行われた車いすテニスクリニックでは、国枝とリードがジュニアプレーヤーたちを相手に熱のこもったラリーを繰り広げ、実践を通じて上達のコツを伝授した。 その後、二人によるトークセッションを開催。司会者や参加者からの質問に答える形で、試合前から試合中、そして試合後に何を考え、大切にしているかが明かされた。

だれもが経験し、乗り越えなければならないのが「緊張」だろう。ここ一番、という試合の前や試合中はもちろん、練習でも「ミスしないで」と言われた途端に、体がかたくなってミスを連発してしまう、ということはよくあるもの。大舞台を何度も制してきた二人は、緊張とは無縁に見えるが、決してそんなことはない、と声をそろえる。

「試合前のウォーミングアップでうまくいかないと、イライラしてくる、ということが結構ありました」(国枝)

「僕も若いときは緊張して不安で、緊張しないようにするにはどうしたらいいのかな、ということばかり考えていました」(リード)

「試合経験を積めば、ここからこの大会で優勝する選手が出てくる可能性があるなと感じました」と国枝

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では、緊張とどうつき合ってきたのか。

「メンタルトレーナーのアン・クインに『どうにかならない?』って聞いたら、『試合に対して緊張してるから、一つのミスにイライラしているわけ。緊張イコール五感が研ぎ澄まされているということ。だから、緊張していたら戦闘準備に入っているんだと考えなさい』と言われて。それ以降、試合前は必ず緊張している自分をつくる。そのことで、『俺は戦闘準備に入ってるんだ。いつでもコートに行けるんだぜ』と自分自身で認識するということが、キャリアの中ですごく役に立った。そう考えると、緊張してどうしよう、とはならない。かたさはいつか解き放たれて、最高のショットが打てるはず、と考えればいいのではないかと思います」(国枝)

リードは「参加者のレベルが高くて驚きました。母国のイギリスに帰ったら、車いすテニスの団体に『日本はすごい選手が育っているよ』と、警告という形で伝えようと思っているほどです」

リードも緊張を肯定する。

「緊張するということは、言葉を替えれば、情熱があるということ。いろんなコーチに会い、メンタルトレーニングを受け、練習を積むことで、緊張をプラスに活かせば、集中力が格段に上がるということがわかりました。だから、とにかく練習をする。そして、緊張をコントロールできるようになることが大切です」(リード)

また、試合前の過ごし方を問われ、対戦相手の分析をする、と答えたのは国枝だ。

「その試合でどう戦うか、しっかりと戦略を立ててから試合に臨みます」(国枝)

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