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「おばさん構文」の特徴とは?

日刊ホントの話

LINEやSNSなどで使われ、しばしば話題にのぼる「おじさん構文」。おもに中年男性が使うとされ、独得の言い回しや、ノリツッコミと絵文字満載の長め文章。

そこはかとない下心が垣間見える顔文字や連絡の催促などなど、近年のネットスラングにもなっています。

 とくにセクハラまがいのメッセージを若い女の子に送り、それがTwitterなどで拡散され、意図せぬデジタルタトゥーを生み出す一連の流れは、もはや「おじさん構文」の様式美。文章を入れると「おじさん構文」が作れる「おじさん構文メーカー」や、「おじさん構文bot」など、ネタとして扱われる一方、自覚せずに「おじさん構文」を使っていてショックを感じる中年層もいるようです。

 そんな「おじさん構文」が話題になる一方、最近は「おばさん構文」なるものも出現していることをご存じですか?

●「おばさん構文」の特徴は「○○よん」?

「おばさん構文」の特徴も、「おじさん構文」と同じく絵文字が多いことがあげられるようです。たとえば、【ハートマーク】や【キラキラ】、【泣く絵文字】、【赤いビックリマーク】などがその代表格。また、これらを連続で使うというのも「おばさん構文」っぽさを醸し出しているとされています。

 ほかにも「―」ではなく「~」を使う、一文が長くくどいといった印象もあるようです。冒頭に「ヤッホー」などの片仮名挨拶や、文頭に「あらら」「あらっ」「あら~」を使うこともあげられています。現実世界でも「あらあら」といった感嘆詞を口にする方は、少し年上の女性というイメージがあるかもしれません。逆に語尾に、「〇〇よん」「〇〇だわ」「〇〇だヨ」「○○かしら?」「!!」「!?」を多用するなども、「おばさん構文」の特徴と言われています。

●おじさん・おばさんも、昔は〝若い世代〟だった

 こうした独得の言い回しや文章構成は、どのように形成されたのでしょう? そもそも、今の中年層が青春時代を送っていたころは、まだスマートフォンは登場しておらずガラケー全盛期でした。絵文字を言葉に合わせて装飾したり、「あいうえお」「やゆよ」といった小文字にできる文字を、わざと小文字にして使ったりといった当時の流行もありました。現代のZ世代が、比較的シンプルで短い文章構成を好むのに対して、一昔前の〝若い世代〟の常識は文字を装飾することでもあったのです。

 また、いまとは違いLINEのようなリアルタイムで連絡を取れる手段が少なく、交流方法はメールが主流でした。そのため、送信する一回のメールのなかで、自分の気持ちや相手への配慮など、すべて詰め込まなくてはならなかったため、自然と文章は長めになり、長い文章をなるべく重くしないように演出した結果、絵文字と顔文字が並ぶといった構図ができあがったのかもしれません。

 そのため、〝おじさん・おばさん〟にとっては、絵文字の多用は交流のない若い世代への気づかいのつもりでもあるのです。楽しい話にしたい、話を重くしたくないといった気持ちが、そのまま「おじさん構文」「おばさん構文」と呼ばれるのは、いかにもジェネレーション間で起こるディスコミュニケーションというわけです。自分は気遣っているつもりでも、送られた相手にとってはその配慮が違和感になるということもあるのですね。

●それぞれの世代が培っていく文化

 とはいえ、「おじさん・おばさん構文」が〝悪いこと〟というわけではありません。コミュニケーションにもそれぞれの世代で培ってきた文化があり、それは「おじさん・おばさん」よりも年齢が上の世代も同じはずです。今の若い世代も、10年・20年経ったとき、そのあとに続く世代から見れば、よくわからない文化を持ち合わせているように見えるのかもしれません。

 けれど、自分が当たり前だと思っている常識が、別の世代には大きな違和感になるということは頭に置いておかなくてはならないでしょう。会話はキャッチーボールといいますが、それは文章によるコミュニケーションも同じこと。相手が取りやすいように投げてあげること、ボールをしっかり見てキャッチしてあげること、両方が大切なことです。

「おじさん・おばさん構文」に怪訝な反応をされても、「これだから若いやつは!」とは思わず、彼らがどうしてそう思うのかを考えてみるのもいいかもしれません。

 
   

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