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“まるで鮮烈な短編小説”。ビデオに残る少女と父の眩い夏「aftersun/アフターサン」、コメント到着

キネマ旬報WEB

 

11歳のソフィが父と過ごした夏休みを、20年後、当時の父と同じ年齢になった彼女の視点で綴り、2022年カンヌ国際映画祭批評家週間での上映を皮切りに世界中で評判を呼んだ新星シャーロット・ウェルズの長編監督デビュー作「aftersun/アフターサン」が、5月26日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿ピカデリーほかで全国公開。ウェルズ監督のメッセージ動画、ならびに監督と同じ若手世代の映画人のコメントが到着した。

 

 

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〈コメント〉(順不同・敬称略)

瞬きする間、世界はどんな姿をしているのだろう。
体温に触れたポラロイドがじとりと顔を出すように
まばゆいかけらを集めて、私も記憶の海を泳ぎたい。
──杉咲花(俳優)

幼い時は親に素直に遊んでもらい、ただ楽しくて当たり前だった日常が、
大人になるといつのまにか消えかけている。
その時はなにも分からなかったけど、その日常が実は自分にとってとても大切で、
愛おしい時間であったのだと気付かされました。
初めて感じた淡い想い。
無邪気な嬉しさが感覚と共に蘇り、心にあたたかいものが溢れました。
──天翔愛(女優)

娘らしく父らしく、ましてや女らしく男らしくするなんて耐え難い。
そんなかつての親子の時間をわかりやすい思い出話に整理してしまうなんてあり得ない。
そのかわりこの映画は、眩しすぎる空や暗すぎる海を忘れない。
水中のように不安定なこの世界の明滅から目を逸らさない。
そして、驚くほど繊細で多様な色で編まれている世界を見逃さない。
まるで鮮烈な短編小説のよう。
──三宅唱(映画監督)

大人になった主人公が思い出す眩い夏は、
時折、重く苦しい澱のようなものに、ちりちりと侵食される。
それでも、悲しみで補正されたはずの時間が、永遠のように輝いている。
隣から聞こえる寝息が、退屈な午後が、涙が出るほど愛おしい。
──岨手由貴子(映画監督)

30歳の父が抱える闇を、11歳の娘・ソフィが理解することはできない。
もちろん、父を闇から救うことだってできない。
たとえ家族であれども、その人の苦しみはその人自身にしか分からないのだから。
だけど、ビデオカメラが捉えたソフィと父の一夏の煌めきは、確かにそこに在った。
それだけでもう十分じゃないか、と思えたのだ。
──松本花奈(映画監督)

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