top_line

インストール不要ですぐ遊べる!
無料ゲームはここからプレイ

戦闘拒否で穴「ジンダン」に監禁されるロシア兵 劣悪な環境で食事もなく

NewSphere


 徴兵逃れが横行しているロシアだが、一度部隊に配属された後も兵士たちの戦闘意欲は高くないようだ。軍務を拒否する兵士たちが多発し、裁判沙汰になった兵だけで1000人以上が確認されているという。現場では上官たちが厳しい処罰を設け、統率に躍起になっている。正気を失うまで穴に閉じ込めるという、帝国時代の処罰法が今も行われているようだ。

◆戦闘拒否の300人を地下に監禁、トイレにも行かせず
 ウクライナのロシア支配地では昨年、命令に反抗した兵士たちが地下に監禁された。米ニューヨーク・タイムズ紙(4月30日)は、ロシアの報道機関などによる情報をもとに、昨年のある時点で、戦闘を拒否した兵士たちが300人ほどウクライナ東部の地下室に監禁されたと報じている。「豚」と呼ばれ、食事を与えられず、トイレや風呂に行くことさえ許されなかったという。

 飲酒により、重い懲罰を受けた兵士もいる。第99連隊の一員のパベル・ゴレロフを名乗るロシア兵の一人は今年4月、英テレグラフ紙(4月23日)に対し、「私たちは泥や雨の中にいて、皆ずぶ濡れです。同僚の顔はつぶれていました」と語る。ゴレロフ氏は「私たちがしたことといえば、少しのビールを飲んだだけなのです」と訴える。

◆1ヶ月も入れられたままの兵士
 長い場合、1ヶ月近く穴に入れられたままになっている兵士もいるようだ。テレグラフ紙は、ロシア南部出身の志願兵の証言を取り上げ、「3月末から穴に入れられたままである」と報じた。

 この独特な処罰法について同紙は、中央アジアに存在する「ジンダン」と呼ばれる収容法だと紹介している。深い穴を掘って格子状の柵で覆い収容所としたもので、ロシア帝国時代の陸軍が多用していた。囚人などを多数収容できる一方、病気が蔓延しやすいことで悪名高い。囚人たちは風雨にさらされ、格子の外の世界を眺めながら正気を失っていくことすらあるという。

広告の後にも続きます

 弁護士のドミトリ・コバレンコ氏は、ニューヨーク・タイムズ紙に対し、ジンダンなどに投げ込まれた10人以上の兵士の家族から弁護の依頼を受けていると語った。うち2人の兵士は昨夏、食料も水も与えられずにコンテナに閉じ込められたと主張している。

◆兵士1000人以上について裁判が進行中
 ロシアはまた、ジンダンのほかに、法廷を通じた正規の方法での処罰も進めている。ロシア独立紙のモスクワ・タイムズが報じたところによると、2人の新人兵士に対して今年4月上旬、3年間の流刑地行きが言い渡された。2人は昨年秋にプーチン大統領が発令した動員令で徴兵されたが、11月に西部ベルゴロドの軍事基地で指揮官の命令に背き、自軍の兵士に防具や武器を配給することを拒んだとして起訴されていた。

 ニューヨーク・タイムズ紙は、ロシアの独立系メディアの情報をもとに、1000人以上の兵士に対して刑事裁判が始まっていると報じている。侵攻前は軍務を逃れたとしても罰金刑で済んでいたが、最近では懲役刑を受けることが多いという。

 徴兵されても戦うことに戸惑いを覚えるロシア兵の数は少なくなく、指揮官たちは締め付けを強めている模様だ。

 
   

ランキング

ジャンル