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ACIDMAN大木×THE BACK HORN山田×弦楽四重奏 『ROCKIN’ QUARTET』が実現した特別な一夜

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ROCKIN’ QUARTET SPECIAL  2018.11.27  Billboard Live TOKYO 

11月27日、Billboard Live TOKYOにて『ROCKIN’ QUARTET SPECIAL』が行われた。『ROCKIN’ QUARTET』とは、ヴァイオリニスト・NAOTO率いる弦楽四重奏がロックバンドの楽曲を再構築し、そのフロントマンとともに行うライブシリーズで、これまで第1弾をACIDMANの大木伸夫、第2弾をTHE BACK HORNの山田将司とともに開催。この日はその双方のボーカリストが集うという、文字通りスペシャルな一夜となった。


NAOTO QUARTET 撮影=高田梓



オープニングSEの『エリナ・リグビー』が鳴り渡る中、まずNAOTO QUARTETの面々が登場してNAOTOのオリジナル楽曲「TWIN DRAGON」の四重奏バージョンを演奏。弦楽、というとクラシック音楽を連想してしまいがちだが、ビート感が強調されヘヴィなリフがリフレインするこの曲を一聴すれば分かる通り、NAOTOの音楽性はそこにとどまるものではない。さらにこの『ROCKIN’ QUARTET』に関して言えば、ロック音楽に華やかさをプラスするためのストリングス、といった役割とはまったく異なる役割を担っており、鳴らす音は紛うことなくロックそのものだ。「TWIN DRAGON」が激しくフィニッシュするとすかさず4カウントが入り、流れ出したイントロは「コバルトブルー」。ここで山田将司が登場する。


THE BACK HORN・山田将司 撮影=高田梓




THE BACK HORN・山田将司 撮影=高田梓



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以前のツアーでもそうだったが、据えられた椅子に座ることなく屹立して歌う山田は、場内に鋭い視線を浴びせながら時折シャウトも混じえていく。のちのMCで「いつも通り歌っちゃってる」との発言があったように、放つ熱量はバンドの時と変わりないが、パワーやエモーションを犠牲にすることなく、そこにどこか優しさや柔らかさも加わったような印象だった。原曲の雰囲気に沿うところは沿い、壊すところは壊していくNAOTOのアレンジも見事で、「罠」では弦をミュートしながら弓で叩いてビートを刻むワザで魅せ、「月光」では抑えの効いた演奏がかえって曲のドラマ性を引き立たせていく。山田とのラストナンバーとなったのは感動のバラード「With You」。ここでは「これぞストリングス」という流麗なフレーズが高らかに奏でられ、山田の情感豊かなボーカルと相まって、早くもクライマックスの様相を呈していった。


NAOTO 撮影=高田梓




THE BACK HORN・山田将司 撮影=高田梓



山田はここでステージを後にするが、スペシャルなこの日はもちろんライブが続く。ACIDMAN「ある証明」のイントロを演奏し始めると、ほどなく大木が登場。NAOTOはMCで、大木との共演に手応えを感じたことでツアーを回ろうと思った、と明かしていたが、その最初のライブでも演奏され、のちにMV撮影まで行った「ある証明」は、この『ROCKIN’ QUARTET』のテーマ曲のようなもの、と言ったら言い過ぎだろうか。両者は久々に共演するはずなのだが、むしろ熟成された印象で、いきなり息を呑むような名演を見せる。大木の歌声はバンドの時よりも若干荒々しさが抑えられているぶん、驚くほど伸びやかで心地良さそうに響く。


ACIDMAN・大木伸夫 撮影=高田梓



軽やかなアレンジが施された「FREE STAR」「赤橙」と続けた後には、同ライブシリーズでは恒例のカバー曲も披露された。「星マニアな自分が作ったような曲」と大木がシンパシーを表した演奏曲は、ビートたけしの「嘲笑」。冒頭、ピアノと歌のみで星を題材にした素朴な歌詞を歌い上げると、サビからストリングスが入る。と同時に頭上のミラーボールが光を放ち……と、ここへきて『ROCKIN’ QUARTET』の作り出す音世界は一段とその深みを増す。続けて奏でられたラストナンバーは、ACIDMANの思想の核のような曲、「ALMA」だ。原曲より若干スローだっただろうか、静かにスタートを切り、ラストサビに熱量のピークを持ってくる演奏と歌唱に、止まない拍手が送られた。

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