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久々の大歓声と歌声がホールいっぱいに響き渡った、MONKEY MAJIK東京公演をレポート!「みんなの声が聞こえる。これがライブですよ。最高です」

DI:GA ONLINE

MONKEY MAJIK LIVE TOUR 2023 〜 THE HITS 〜
2023年4月8日(土)LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)

4年間、待ちわびたものがついに実現した。全国4カ所を巡る「MONKEY MAJIK LIVE TOUR 2023~ THE HITS~」。それは幻に終わった20周年ツアーと、ニューアルバム『curtain call』リリースツアーと、2倍の思いを乗せた特別な時間だ。久々の大歓声と歌声がホールいっぱいに響き渡った、素晴らしい東京の一夜をレポートする。

ハッピーなダンスビートに乗せたオープニング曲「A.I.am Human」が、コロナ禍で会えなかった日々の空白を一瞬で埋める。Blaiseの伸びやかなファルセット、Maynardの美しいハーモニー、DICKのファンキーなベースライン、TAXの正確なリズムが、また元気で会えて良かったねというメッセージを音に乗せて伝える。アップテンポの「虹色の魚」から「goin’places」へ、DICKが振り回すタオルに合わせ、ノリノリでタオル回しとダンスに興じるオーディエンス。「東京、最高だよ」とBlaiseが叫ぶ。どこを見まわしてもハッピーしかない、MONKEY MAJIKのライブが帰って来た。

撮影:Motoki Shimizu

いつもありがとう、感謝を込めて。――この日からセットリストに加わった「gift」の、MaynardとBlaiseが弾く2本のアコースティックギターが作るグルーヴと、20年ぶんの思いを詰め込んだ優しさ溢れる歌詞がじんわりと胸に沁みる。そこから一気に時間をさかのぼり、イントロで一気に盛り上がる「Picture Perfect」、2006年のファーストシングル「fly」、そしてあなたと私が“出会えた奇跡”を歌う「Together」。それぞれがMONKEY MAJIKと出会った頃を思い出しながら、大きく手を振り、コーラスを合唱するオーディエンス。

(Maynard)
撮影:Motoki Shimizu (Blaise)
撮影:Motoki Shimizu

「東京、久しぶりです。会いたかった。東京は外国の人が多いね(笑)」

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気持ちはもうとっくに日本人、MaynardのユーモラスなMCに応えて拍手と笑いが巻き起こる。続いて歌われた「SAKURA」もまた、日本人の情緒に洋楽の衣をまとわせたMONKEY MAJIKならではの名曲だ。「魔法の言葉」のメロディに込めた切なさと悲しみにも、和魂と洋才の独特な味わいがある。MONKEY MAJIKにしかない魅力がある。

(TAX)
撮影:Motoki Shimizu

「23年、ずっと応援してくれてありがとう。ロックソング、ポップソング、ヒップホップ、ディスコ、いろんなジャンルにアプローチして、みんなの音楽のフレイバーが全然違うんで、このメンバーと一緒に作り上げると、いろんなインフルエンス(影響)が入って来て、めちゃくちゃ最高なバンドです。ごめんね、自分で言ったけど(笑)」

BlaiseのMCも絶好調。「Eden」から始まるここからのセクションはライブ初披露が多く、『curtain call』からの新曲がずらりと並ぶ。同郷・仙台のヒップホップ・ユニット、GAGLEと共作した「This Is The Night」のお洒落なソウル&ポップ・サウンドも素晴らしかったが、特に引き込まれたのは「Dreams」と「Here In Your Arms(Waltz of Life)」だ。Maynardが気持ちを込めて熱く歌う「Dreams」は、ゴスペルの香りを漂わせて荘厳に。Blaiseの歌う「Here In Your Arms(Waltz of Life)」は、ディズニー映画に出て来そうなジャジィでチャーミングな曲調に、まばゆい光がステージに満ち溢れる素敵な演出を添えて。兄弟だが声もキャラクターも違う、しかし息の合ったハーモニーがMONKEY MAJIKの世界を大きく広げているのが、ライブでこそよくわかる。初期のシングル曲「フタリ」「アイシテル」も、二人のボーカリストの成熟した魅力をフィーチャーして、懐かしいのにフレッシュな聴き心地だ。

撮影:Motoki Shimizu

「みんなの声が聞こえる。これがライブですよ。最高です」

 Maynardが興奮気味なのも無理はない。それぐらい今日のオーディエンスはノリがいい。明るいダンシングソング「Bitten By You」、『curtain call』の中からとびきり派手なロックソング「XYZ」、そしてファンキーなディスコソング「Delicious」。DICKはベースを弾きながら自由にステージを歩き回り、客席に向けて手拍子をうながす。頼れるサポートメンバー、キーボードのミスターこと渡邊一郎、パーカッションのジェリーこと齋藤寛ががっちりとグルーヴを支える。子供から大人まで、様々な年代のファンが思い思いに体を動かし、手を振り、歌う。MONKEY MAJIKのライブは誰もが自然体だ。

(DICK)
撮影:Motoki Shimizu

「こんな距離で、みなさんの声が聞こえて、ライブができて、夢のようです。すごい待ちました。みなさんも待ったと思います。これからも頑張ります」

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