Googleと言えば、世界有数のIT企業。風通しが良く、働き甲斐、仕事の満足度が高いことでも知られるが、社内にジムが設けられ、従業員の健康促進に貢献していることも、その理由のひとつかもしれない。そんなGoogle本社で、社員のフィットネスレッスンを担当していたSaya氏が考案したのが“globody(グローボディ)”というピラティスをベースにしたエクササイズ。超多忙なビジネスマン向けだから、1つのプログラムに要する時間はわずか3分。短時間で効率よくが重要ポイントなのだ。果たしてそれは、どんなエクササイズなのか、ご紹介しよう。
短時間で少しキツいけれど、“自分にもできた!”という達成感がある
©Shutterstock健康経営という言葉をご存じだろうか。企業が従業員の健康管理を重要な課題のひとつと捉えて、健康状態をより良くするように投資することだ。それがひいては業績アップにつながるとして、日本でも重視している企業が増えつつある。米国、シリコンバレーにあるGoogleも、従業員の健康管理に配慮している企業のひとつ。Saya氏は人気の講師のひとりだった。
「Google本社にはジムがあって、いろいろなエクササイズレッスンが行われています。従業員は好きな時間にやってきて、好きなレッスンを受けられるのですが、参加人数が少ないレッスンは、人があまり集まらない時間帯にされてしまいます。そのため、ひとりでも多くの人に気に入ってもらうにはどうしたらいいか。社員の意見を聞いたり、様子を観察したりしながら、工夫を重ねました」
それまでSaya氏は、ジムや個人レッスンでピラティスを中心に指導していた。ピラティスは、元々はドイツ人看護師が、第一次世界大戦で負傷した兵士のリハビリのために開発したエクササイズ。体幹を安定させながら体を鍛える動きが中心なので、全身運動としてはどうしても物足りなさがあった。
「脂肪は最大心拍数の40~60%くらいの心拍で一番燃えると言われています。ですから私のレッスンでは、ピラティスをベースにしながら、手足を鍛える動きと心拍数の上がる有酸素運動の要素を加え、ボディメイク効果をより高めるように組み立てました」
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忙しいGoogle本社の従業員から話を聞くと、次の3つのニーズが見えてきたのだという。
1.短時間で効果を実感できる(即効性)
2.チャレンジできる(達成感)
3.心も体も前向きになれる(自己肯定感)
つまり、短時間で少しキツいけれど、挑戦してみると“自分にもできた!”という達成感が味わえるエクササイズ。それがこのglobodyなのだ。
準備運動からストレッチまで3分で完成するから誰でもはじめやすい
本当に3分で効果があるのか。まず手始めとして気持ちをポジティブにするエクササイズ“ニードライブ”に挑戦してみよう。体幹の筋肉でバランスを取りながら、手足を大きく動かす全身運動だ。
【ニードライブ】1.セットアップ
片脚を一歩前に出してひざを曲げ、反対側の脚はうしろに伸ばしてかかとを上げる。頭から足まで一直線になるように体を斜めに倒し、両腕をまっすぐ上げる。
2.ファットバーン
息を吐きながら両ひじをうしろに引き、同時にうしろの脚のひざを胸に引き寄せたら、セットアップの姿勢に戻る。リズミカルに10回繰り返す。