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スマホを自分で修理するのは危険!失敗例とは

日刊ホントの話

スマホの修理方法は多様化してきました。特に最近では非純正バッテリーとセットになった自己修理キットも販売されています。保証などに入っていない場合、自分で修理するほうがメーカーよりも安く済み、動画解説を見ても簡単にできる感じもします。

しかし結論からいえば、これは危険が伴うことから避けたほうがいいと考えられます。どういう危険があるのか、確認してみましょう。

●スマホのバッテリーはショートして発火しやすい

 スマホに使われているリチウムイオンバッテリーは、外部からの衝撃でショートしやすい性質があります。またスマホのサイズや形状に合わせて可能な限り薄く作られており、場所や配線の位置も綿密に設計されている点も要注意です。少しでも雑に扱うと、端子との接続がうまくいかなかったり、バッテリー自体に無理な力が加わったりして、発熱・発火するリスクがあります。

 実際の失敗例として挙げられているショートの事例には、以下のような状況があります。「バッテリーを取り外す時にバッテリー自体を曲げてしまう」、「バッテリーを金属のヘラで抜く」、「バッテリーを挿したままコネクターを抜く」といったものです。ショートを起こすと発煙・発火が発生します。この時多くの場合、同時に基盤も破損してしまいます。

 基盤の修理は高額になります。状況によっては買い替えたほうが早いという状況も生まれるようです。販売されている自己修理キットは多くの場合非純正バッテリーとセットになっています。しかしこの非純正バッテリーに関しては、NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)が、特に次のような危険性を指摘しています。「非純正バッテリーは設計不良により、異常発生時に安全保護装置が作動しないリスクが高い」また「純正品と比べ、品質管理が不十分な場合があり、普通に使っても事故に至るリスクが高い」とのことです。

●キャリアなどの各社は積極的に注意喚起

 こういった点については、ドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルといったキャリアは連携して安全啓発活動を発信するなど、積極的に注意喚起しています。ドコモは「製造メーカー以外で分解したことがわかった場合、製品が出荷時の正常な状態ではなくなっているためメーカー保証の対象外になり、修理費用も高額になる場合があります」と示しています。

 また、auのサイトには「また、一般の方がスマホを分解した場合、メーカーの修理を受けられなくなる可能性があり、別の観点では分解を行った後に電源ONにすると、法律違反(電波法違反)になります。」と示しています。自己修理で問題が生じた際には、どこのキャリアでもメーカー保証は受けられないようになっているようです。

●非純正バッテリーでは火災事故も発生

 さらにNITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)によると、スマホや掃除機などの非純正バッテリーによって、「2017年から2021年の5年間で134件の事故が報告されていて、特にこの3年間は事故が急増し、家屋が全焼するほどの火災も毎年起こっている」と報告しています。

 ここまで見たとおり、スマホの自己修理はかなりリスクが高いと言えるでしょう。ネット上には自己修理の動画が多数出回っています。また「簡単ですぐにできる」「お金もかからない」といった印象をいだかせる情報も溢れています。しかし、こういった修理に関する責任は全て自身で負うことになります。あまり鵜呑みにしないほうがよさそうです。

<参考サイト>
やってはいけない スマホの取扱いについて│dアプリ&レビュー
https://apprev.smt.docomo.ne.jp/news/news-1447907/
自分でiPhoneの修理を行うのは危険!最も良い修理方法は業者依頼│スマホステーション
https://sma-sta.com/blogs/11800/
自分でバッテリー交換したスマホが発火!~バッテリー交換は正規販売店に相談しましょう~│東京くらしWEB
https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.lg.jp/sodan/kinkyu/20230125.html
やってはいけない スマホの取扱いについて|au
https://www.au.com/lp/ts202301/
安さの裏に潜む非純正バッテリーの危険性~発火の事故多発!~|nite
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2021fy/prs220330_01.html

 
   

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