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「自転車の街」になるパリ 市長肝いりの政策が成功

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 アムステルダムやコペンハーゲンといった欧州の都市は、移動手段としての自転車の利用を積極的に推し進め、「サイクル・シティ」のお手本とされてきた。波に乗り遅れた感があったパリでも、近年は市長の方針で自転車専用レーンの設置が急速に進んでおり、自転車革命ともいえる変化が街に起きている。

◆巨額投資を決めた市長の英断 自転車で生まれ変わる街 
 現在推定700キロの自転車道があるとされるパリは、地球上でトップクラスの「サイクル・シティ」になろうとしている。計画の立役者は、2014年に就任したアンヌ・イダルゴ市長だ。市長は公害を減らし環境に優しい交通手段利用を推進するため、自動車や駐車場を減らすことを約束。すでに市内各地に299キロ相当の自転車レーンを設置した。(英自転車用ファッションサイト『ディサーニング・サイクリスト』)

 パリは2015年から2020年にかけて、自転車レーンの倍増と自転車関連のインフラ整備に1億5000万ユーロ(約217億円)を投入した。これによって移動手段としてのサイクリングに関心を持ってもらうことを期待したというが、まさにそれが成功したと言える。2021年には次の5年間の投資額を2億5000万ユーロ(約361億円)に増加すると発表。市の担当者は、この計画がエコロジーと社会の変革に不可欠な柱の一つだと話している。(サイクリング・ライフスタイルのためのサイト『モメンタム・マガジン』)

 実際にコロナ禍では、サイクリストがより安全に走行できるよう臨時自転車専用レーンを街中に設置したところ、道路を走る車が減った。パンデミック前の生活が戻りつつある今でも、専用レーンは恒久化が決まっているという。現在パリでは1日100万人が自転車に乗っているといい、さらなるインフラの改善により、より多くのパリジャンたちが自動車を捨て自転車に乗ることが期待されている。(ディサーニング・サイクリスト)

◆インフラ整備が人を動かした 海外からも賞賛
 自動車と歩行者が入れない専用レーンを拡充したことで、市内を自転車で移動する人は確実に増加している。画期的な政策で変貌を遂げたパリの様子に、海外から賛辞が送られている。

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自転車専用レーンが劇的にパリを変えたとニューヨークの住人がツイート。1回だけ自転車レーンを作って「利用者が少ない」というのではなく、役立つレベルになるまでどんどん作るべきとしている。


移動手段の選択肢の増加、スペースの有効利用、公共コスト削減、排出量削減など、非常に実用的な改革だというバンクーバーからのツイート。


以前は自転車で来る人などほとんどいなかったパリの大通りに、サイクリストが集まってきたというスペインからのツイート。都市のサイクリング文化はもともとあるのではなく、インフラによって構築されると述べている。

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