
「人生100年時代」を迎えて老後が長くなり、充実した生活を送るためには、定年後もある程度働くことが現実的といえます。そのためには、いまから準備しておくことが大切です。本記事では、元キャスターでCFP・ジャーナリストの和泉昭子氏が著書『定年後のお金、なんとかなる超入門 インフレ時代のセカンドライフ』(KADOKAWA)より、定年後の仕事を見据えてどのような準備をすればよいのか解説します。
セカンドライフにはいろいろな不安が付き物です。そもそも老後のライフプランを考えたことがないという人も多いのではないでしょうか。そこで、理想の老後を過ごすためにはどんなことをすべきかについて、「先生」と「生徒」の2人とともに考えてみましょう。

定年後にできる・やりたい仕事を具体的にイメージしよう
【CHECK!】
・今から定年後に向けて働き方の姿勢を変えていく
・得意なこと・好きなことをフックに60歳以降の仕事をイメージする
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生徒:もし、定年後に自分が得意なことや好きなことを仕事にしようと思ったら、どんな風に準備しておくといいですか?
先生:50代後半から、定年後を見据えた働き方に変えていけるように、働き方の姿勢を変えていくようにしてください。
生徒:働き方の姿勢? どんな風に変えていけばよいのでしょう。
先生:たとえば、55歳で役職定年を迎えた後は、上司として部下を引っ張っていくという立場から、今まで培った経験を後輩へ引き継ぎ、プロジェクトやチームの人たちを支えるサポーター的な役割を担うというのがいいかもしれません。
生徒:リーダーとしての立場から、一歩下がってみんなを支える縁の下の力持ち的な役割になるということですね。
先生:そうです。そうやって、周りの人たちに貢献しておくことで、継続雇用になっても働きやすい環境作りができると思います。会社員のうちに外部の人脈を作っておけば、定年後の仕事につながるかもしれません。