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「ジョン・ウィック」最新作が北米No.1!オープニング興収も作品評価もシリーズ最高

MOVIE WALKER PRESS

3月に入ってから毎週のように人気フランチャイズ作品の最新作が公開されている北米の映画界。先週末(3月24日から26日)の北米興収ランキングで初登場1位を飾ったのは、キアヌ・リーヴス主演の「ジョン・ウィック」シリーズ第4作となる『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(9月日本公開)だ。

3885館で公開され、初日から3日間で興収7381万7950ドルを記録した今作。シリーズの過去作の興収と比較してみると、1作目はオープニング興収1441万ドルで最終興収は4303万ドル、2作目はオープニング興収3043万ドルで、最終興収9202万ドル。そして前作『ジョン・ウィック:パラベラム』(19)はオープニング興収5681万ドルで、最終興収は1億7101万ドルと綺麗に上昇カーブを描いている。

製作費も1作目の2000万ドルから→4000万ドル→7500万ドルときて、今作では9000万ドルと、シリーズの人気に比例するようにスケールアップ。上映時間もシリーズ最長の2時間49分で、1作目より1時間以上も長い。さらに批評集積サイト「ロッテン・トマト」での批評家からの好意的評価の割合も、1作目が86%、2作目と3作目が89%、そして今作が94%。観客からの好意的評価の割合も81%→85%→86%→94%と、なにからなにまで右肩上がりだ。

9年前に1作目が公開された当時、このシリーズがここまで成長すると誰が予測できただろうか。すでにスピンオフ作品となるアナ・デ・アルマス主演の『Ballerina』は撮影を終えて現在ポストプロダクション中。そしてシリーズ5作目もすでに製作が決定しており、今後のさらなる成長に期待が持てる。まずは今作がどこまで興収を伸ばすことができるか、注目しておこう。

完全に「ジョン・ウィック」一色となったランキングは、2位から11位までが前週の上位10作品がそのままひとつずつランクを落とす珍しい事態に。前週1位の『シャザム!〜神々の怒り〜』(日本公開中)は前週比31%の興収と大きく数字を落としたが、ほかの作品はいずれも前週からほぼ半減の成績に。

そのなかで前週比65%と比較的興収をキープできていたのは、公開から15週が経ったいまも10位に健在の『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(22)。現時点までの累計興収は6億8000万ドルと、前作の同じ時期より6000万ドルほど低く週末興収も下回っているが、前作は15週目で初めてベストテン圏外に転落している。前作と同じ7週連続1位を記録した同作は、ベストテン滞在期間では前作の記録を上回ったことになる。

文/久保田 和馬
 
   

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