第95回選抜高等学校野球大会は2023年(令和5年)3月18日に開幕し、4月1日に山梨学院高等学校の初優勝で幕を下ろした。36校の代表校が出場し、春・王者をかけて熱戦を繰り広げた今年の春のセンバツ。全力プレーを尽くした選手たちのうち、特に輝いた選手たちを本サイト独自のベストナイン形式で紹介していく。
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右投手部門
林謙五(山梨学院)
大会成績:6登板(6先発)6勝0敗0セーブ、投球回51回2/3、防御率1.57、奪三振30、与四死球6、WHIP0.83
右投手では、山梨学院高校の林謙五投手を選出した。初戦から決勝戦まですべての試合で勝利投手となり、同校初の優勝の立役者となった。
初戦の東北高校戦、2戦目の氷見高校戦は続けて9回1失点完投。3試合目の光高校戦も8回途中まで1失点と好投した。
準々決勝の作新学院高校戦も8回3失点、準決勝の広陵高校戦では9回142球の熱投で完投勝利を挙げた。
決勝戦も先発マウンドに立った林は、9回を投げきり3失点完投勝利。高校野球史に残る熱投の数々となった。
左投手部門
前田悠伍(大阪桐蔭)
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大会成績:4登板(2先発)2勝1敗0セーブ、投球回21回2/3、防御率1.25、奪三振28、与四死球3、WHIP0.97
左投手としては大阪桐蔭高校の前田悠伍投手を選出した。今大会では、敦賀気比高校戦に134球1失点完投勝利。14奪三振と圧巻だった。
さらに準々決勝の東海大菅生高校戦にも先発。この試合も134球で1失点しながら完投勝利して準決勝進出に大きく貢献。
最後は準決勝の報徳学園高校戦でリリーフ登板して力尽きたが、今大会での存在感は随一だった前田。
投球回を大きく上回る三振を奪い、高校ナンバーワン左腕の座をより強固なものにする大会となった。
捕手部門
堀柊那(報徳学園)
大会成績:5試合、打率.400(20-8)、0本塁打、2打点、1盗塁、OPS.928(出塁率.478+長打率.450)
捕手部門では、報徳学園高校の堀柊那選手を選出した。強肩強打は圧巻で、今大会ナンバーワンの存在感を放った。
初戦の健大高崎高校戦では5打数1安打も1打点。続く東邦高校戦は3安打1四球1打点で、捕手としてもサヨナラでの勝利に貢献した。
さらに仙台育英高校戦では3打数2安打1盗塁で、こちらも勝利に貢献。大阪桐蔭高校戦では強肩を見せつける盗塁阻止も披露した。
決勝の山梨学院高校戦では1安打1得点で、惜しくも敗れたものの準優勝チームを牽引し続けた。
一塁手部門
真鍋慧(広陵)
大会成績:4試合、打率.429(14-6)、0本塁打、3打点、0盗塁、OPS1.198(出塁率.556+長打率.643)
一塁手としては、広陵高校の真鍋慧選手を選出した。本塁打こそ出なかったが、3本の二塁打を放つなど長打力を見せつけた。
初戦の二松学舎大付高校戦では、二塁打を含む4打数3安打1打点1四球と穴のない打撃を披露。勝利に貢献した。
2戦目は無安打だったが、3戦目となる専大松戸高校戦では、2打席連続二塁打を放つなど3安打の活躍。最後の打席では申告敬遠を受け、圧巻の存在感だった。
敗れた山梨学院高校戦では1四球を選ぶも無安打に終わり、試合後は悔しそうな表情を浮かべた真鍋。夏にはさらなる高みに上り詰めることだろう。
二塁手部門
林純司(報徳学園)
大会成績:5試合、打率.500(18-9)、1本塁打、3打点、0盗塁、OPS1.278(出塁率.500+長打率.778)
二塁手としては、報徳学園高校の林純司選手を選んだ。2戦目からスタメン出場し、圧巻の打撃力でチームを牽引した。
2戦目の東邦高校戦では、4打数3安打1本塁打と大活躍。4回の貴重な追加点となる一発が効き、5-4でのサヨナラ勝利に貢献した。