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「デート代は男が出すべき」論争、アメリカでは? 男性が毎回払うのは“性差別”!?

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 デートの会計は、男女どちらが持つべきだろうか? 長年議論の尽きないテーマであり、少し前には日本でも「男性が負担して当然」との主張が賛否両論を呼んだ。アメリカでも永遠のテーマとなっており、さまざまな意見があるようだ。海の向こうではどのような考え方があるのかのぞいてみると、モヤモヤを解消する助けになるかもしれない。

◆最初のデート代、「男が出すべき」との意見は男性の方が多数
 アメリカでも多くの日本のカップルと同様、最初のデート代は男性が払う方がスマートだと捉える意見が多数派になっているようだ。米フォーブス誌は過去の調査データを引用し、回答者の78%が、最初のデート代は男性が支払うべきだと回答したと紹介している。男女別の内訳を見ると、意外と言うべきか、男性の方がそのように回答した割合が高いという。女性は72%だったのに対し男性は85%が、男性が払うべきだと答えた。2度目以降のデートに関する質問でも同様の傾向となっている。理由について同誌は、男性が「女性からお金を取ることに罪悪感を感じていると回答している」と紹介している。

 米CNBCは、オンラインのデートサイトが2019年に行った調査結果を挙げている。こちらも似た傾向となった。初デートの費用は男性が払うべきと回答したのは、男性回答者では過半数の63%に達し、女性でも約半数の46%となった。残りの大半は「とくに気にしない」「割り勘」が占めており、逆に女性が支払うべきとの回答は2%(男性回答者)あるいは5%(女性回答者)にとどまっている。





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◆男性は多く出したいが、毎回だと付き合うのを考える……
 男性が支払う理由としては、収入に格差があるためとの考え方が主流になっているようだ。CNBCは、米シンクタンクのピュー研究所が集計した2020年のデータを引き、女性の平均収入は男性の84%にとどまっていると指摘する。その原因は、低賃金の職業についている、育児で休職している、職場に男女差別があるなどさまざまだという。

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 このように、男性がある程度多く負担することには一定の正当性も感じられる一方、毎度デート代を負担させられることに疑問を感じる男性もいるようだ。米ベスト・ライフ誌は、交際から半年たったカップルでは、8割前後のカップルが男女とも費用を負担し合っていると報じている。その一方で、過半数のカップルでは、男性の方が依然として多く支払っているという。男性の44%は「お金をまったく払わない女性とは付き合うのをやめるだろう」と回答する一方、男性の76%は「女性からお金を受け取ることに罪悪感を感じる」とも回答しており、複雑な心境が交錯する。





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◆女性が払わないようにとの配慮は「慈悲的性差別」だという指摘
 男女平等が叫ばれる昨今、男性がデート代を負担する慣習はすでに時代遅れだとの指摘もある。フォーブス誌は、男性が主に支払う慣習を「慈悲的性差別(一見して善意のように見える性差別)」であると批判している。ある実験によると、パズルを完成させるタスクを担わされた女性のうち、事前に「慈悲的性差別」的なコメントを聞かされた女性たちは、そうでない女性たちよりもパフォーマンスが低下したという。女性なので成果が出なくても仕方ない、との刷り込みが生じたと考えられる。同誌はデート代の負担についても「慈悲的性差別」であり、女性が自らキャリアを高める妨げになっていると論じている。ちなみに、車のドアを開ける、椅子を引く、コートを羽織るのを手伝うなども「慈悲的性差別」の典型だと記事は指摘する。

 ベスト・ライフ誌もこの見解を支持している。男性が必ず支払う慣習は「騎士道精神に見せかけた性差別的な伝統」であると指摘し、「男性がデート代を払う場合、その場では親切な行為に感じるかもしれないが、実際には後々、カップルに不利益をもたらす可能性がある」と述べている。





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◆デートでのお金の話、もはやタブーではない?
 それでは、会計はどうすべきだろうか? CNBCは初回のデートについても、現在ではかつてと異なり、「女性は少なくとも財布を出したり、支払いたいと口に出したりすることで、いくらかを負担することを期待されているのです」との意見を取り上げている。

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