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高級フレンチ店での女の“ある行為”でNGに…。「彼女がいたら2人で食事しないよ」と言っていたが…

東京カレンダー

男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?

誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。

さて、今週の質問【Q】は?

▶前回:彼の離婚を待ち続け、ようやく成立。正式交際を願う女に待ち受けていた、思わぬ“罠”とは…



何がダメだったのだろう。啓斗とマッチングアプリでマッチし、二度ほどデートをしたのに、そこからまったく連絡がない。

今年で34歳になる経営者の啓斗と、30歳の私。

住まいは六本木のタワマンで、車も高級外車だと確認済み。独身で彼女もいないと言っていた。

「啓斗さん、本当に今誰もいないんですか?」
「いたらこうやって、女性と二人で食事に行かないよ」

その言葉に嘘はなかったと思う。そもそも2回にわたるデート中もずっと楽しそうにしていたのに、そこから啓斗の態度が変わってしまった。

― 彼氏が欲しいのに…。なんで?

スタイルもいいし顔だって悪くない。美容にも気を使っている。30歳という年齢のせいだろうか。最近如実にモテなくなっている気がして、私はかなり焦っている。


Q1:初デートで男が女に感じたことは?


マッチングアプリ上で啓斗を見つけた時、私はその年収に驚いた。

「年収5,000万か…最高」

でも私のほうから探しに行ったのではない。啓斗のほうからいいねが来ており、メッセージも来ていた。

だから私はそれに返信をし、やり取りが始まった。メッセージ上でも啓斗はスマートで、大人な雰囲気が漂っている。

1週間くらいして、「実際に会いませんか?」ということになり、会うことになった。

しかも最初から啓斗はディナータイムを指定してきてくれて、艶やかな隠れ家風の『不風流』の予約までしてくれていた。



マッチングアプリで最初に会う時、会話が弾まなかったり何となく違うなと思ったりしたときのために、お茶やランチを指定してくる人が多い。

けれども最初からディナーのセッティングしてきてくれた時点で、会う前から彼が私を気に入って期待していてくれたことがわかる。

そして実際にお店で待ち合わせした啓斗を見た途端に、私は「この人で間違いない」と思った。

綺麗な肌を持ち、身長はそこそこだけれど身に着けている物のセンスがすべてよい。質の良さそうなシャツに、さりげなくスーツの袖から見え隠れする腕時計はロレックスのデイトナ。靴も綺麗だった。

「玲奈さんですよね?初めまして、啓斗です」
「初めまして。今日は楽しみにしていました」

お互いぎこちなく会釈をし、とりあえず席に着く。すると慣れた感じで啓斗がオーダーを進めていってくれる。

「何飲みますか?まずはグラスでシャンパンとか?」
「いいですね。私シャンパン大好きなんです」
「本当?僕も好きで」

こうして啓斗がオーダーしてくれたのは、かなり良い銘柄のシャンパンだった。

「あ〜美味しい」
「玲奈さん、結構飲まれるんですか?」
「そうですね…。一人だと飲まないですけど、こういうお店だと美味しくてつい飲んじゃいます」
「いいですね。僕、交際するならお酒が飲める子が良くて」
「わかります!そこの価値観が合うかどうかって大事ですよね」

私も啓斗も、同じことを感じていたと思う。贅沢な「生ウニと牡丹海老の飯蒸し」を食べながら、私は深く頷く。



こういう初対面で感じる空気感は、大概外れない。啓斗と私は一緒に食事をしていると、自然にお互いの空気感が馴染んできて、会話も楽しかった。

「玲奈さんこんな綺麗だし、アプリとか使わなくてもモテそうなのに…」
「出会いが全然ないんです。周りの女友達は結婚している子も多いですし。啓斗さんのほうこそすごくモテそうですが?」
「僕も一緒ですね。周りに奥さんや子どもができたりして」
「わかります〜…」

女の友情なんて脆いものだ。

「最近女友達と会っても、旦那さんの愚痴や子どもの話とかばかりで。全然ついていけないんです」
「わかる!」

啓斗とは初めて対面で会ったはずだけど、そんな感じがしない。彼の優しい口調が心地よくて、私もつい笑顔になる。

「玲奈さん、来週末はお忙しいですか?また食事でもどうですか?」
「ぜひ♡ご一緒したいです」

初回のデートは完璧だったと思う。でも2回目のデートも、同じくらい完璧だった。


Q2:二度目のデートで男が幻滅した言動は?


そして二度目のデートも、啓斗はかなり良いお店を予約してくれていた。西麻布にある西洋の古城のような造りのフレンチで、一人5万はくだらない名店だった。

「こんな素敵なお店来られて嬉しいです…♡」

思わず目がハートマークになってしまう。

「良かった。とりあえず乾杯しようか。今日もシャパンからで良いのかな?」
「はい♡」

惚れ惚れするほど美しい、黄金色のシャンパン。幸せを感じながら乾杯をする。



啓斗は私に対して良い印象を抱いているだろうし、そうでなければここまでのお店を予約しないはず。

― 今日のデートで、もう少し距離を縮めたいな。

そう思ったので店員さんに氷を頼んで、私は戦闘モードに入る。ここで酔っ払うとダメなので、シャンパンに氷を入れて少しゆっくり飲むことにした。

「啓斗さんは、どういう女性が好きなんですか?」
「僕は優しくて誠実な人かな。玲奈さんは?」
「誠実…。私も優しくて大人な人が好きです。守ってくれるというか、包み込んでくれるような」

グラスについた口紅を手で拭いながら、啓斗の顔を見てみる。一応、啓斗のことを言ったつもりだった。

「啓斗さん、本当に今誰もいないんですか?」
「いたらこうやって、女性と二人で食事に行かないよ」

お金もあって誠実だなんて、こんな人がいるのだろうか。何としてでも、私は啓斗と交際したい。



食事も終盤に差し掛かり、私たちの間に微妙な間が流れる。

「この後どうしようか…その前にちょっとお手洗いに行ってくるね」
「はい」

多分、この間に啓斗はお会計を済ませてくれるのだろう。そう思ったので店員さんに啓斗が戻ってきた時に手渡す用の新しいおしぼりをもらい、スマホをいじりながら待つ。

「はい。こちらおしぼりです」
「おぉ、ありがとう。近くに良いバーがあるんだけど、そこでいいかな?」
「行きたいです!」

こうして私たちは二軒目へ行き、良い雰囲気になって解散した。解散間際まで啓斗はスマートで、タクシーを呼んでくれて、もちろんそのタクシーは事前決済だったため私は1円も払っていない。

― Reina:啓斗さん、今日はありがとうございました!また会いたいです♡
― 啓斗:こちらこそ今日はありがとう。楽しかったね!

タクシーの中で、ちゃんとお礼のLINEも打った。そして返信も普通だった。それなのに、ここから啓斗のほうから連絡が来ることはなくなってしまった。

一体どうして急に態度が変わってしまったのだろうか…。


▶前回:彼の離婚を待ち続け、ようやく成立。正式交際を願う女に待ち受けていた、思わぬ“罠”とは…

▶1話目はこちら:「あなたとだったらいいよ♡」と言っていたのに。彼女が男を拒んだ理由

▶NEXT:4月2日 日曜更新予定
気が合わなかった?二度目のデートで男が連絡をやめた理由


 
   

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