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ダルデンヌ兄弟の最高強度の“愛”の傑作『トリとロキタ』本編映像初解禁!日本初のダルデンヌ兄弟をめぐる論集の発売も決定!

cinefil

2度のパルムドール大賞受賞をはじめ、世界中で100賞以上もの映画賞を受賞しているベルギーの名匠、ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督の最新作『トリとロキタ』が本日3月31日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国順次ロードショーいたします。

©LES FILMS DU FLEUVE – ARCHIPEL 35 – SAVAGE FILM – FRANCE 2 CINÉMA – VOO et Be tv – PROXIMUS – RTBF(Télévision belge)Photos ©Christine Plenus

この度、ロキタがビザを得るために二人で面接の練習をする微笑ましいシーンを解禁。これまで予告編などでは緊張感のある表情が多かったふたりだが、本映像の最後にはふたりの自然な笑顔が溢れます。

ビザ取得のためロキタが面接の練習にはげむ!
最後に微笑む二人の笑顔を守りたい…本編映像初解禁!!

この度解禁した映像はロキタが、既にビザが発行されているトリの姉と偽ってビザを取得するために、面接の練習をしているシーン。映画冒頭での面接ではロキタは面接官の質問に対し、上手く答えられずにパニック発作を起こしてしまいました。「養護施設で弟を見分けた方法は?」という質問にロキタは「2011年生まれで、不吉な力のある子を捜した」答えるが、「いや、もっと限定したほうがいい。生まれた月まで言おう」と、より具体的に答えられるようストイックに練習を繰り返します。

移民の子供たちは18歳になってもビザがないと正規の職に就けず、強制送還させられてしまいますが、ロキタはもう17歳。“家事ヘルパーになってトリと一緒に暮らす”という夢があり、その夢を叶えるためにも必死に面接の練習をします。

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映像の最後にはトリが機転を利かせ「引っかけ問題。養護施設の庭に木はあった?」と質問。「覚えていない」と答えるロキタに「よかった。木も庭もない」とトリが返すと、思わず二人からは笑顔が溢れ、束の間の幸せな空間が流れます。観ていると、つい頬が緩んでしまうような微笑ましい本編映像です。

二人で一緒に面接練習する本編映像『トリとロキタ』

ダルデンヌ監督が今回リハーサルで時間をかけたのは“ふたりの自然な友情”を引き出すこと。
実際にリハーサルで生まれたトリの動きとは…!?

ダルデンヌ監督の作品は撮影前に長期間のリハーサルを必ず行いますが、本作のリハーサル期間は約5週間。主役のふたりは演技未経験のため実際に演じたこともなければお互いのことを全く知らない状況から始まりました。本作のリハーサルで最も時間を割いたことに関してジャン=ピエール・ダルデンヌ監督は、「私たちが強制するのではなく、あくまでも自然にふたりの“友情”を引き出す必要がありました。リハーサル当初、彼らはカメラに向かって喋ることさえ躊躇して、初めは何も言えませんでしたが、時間が経つにつれて冗談を言ったり、自ら会話をし始めたりと、若い彼らが自分を解放して自由に話ができるようになりました」と、ふたりの自然な“友情”を引き出すことに時間をかけたそう。

また、実際のリハーサルの中で生まれた動きが、劇中でロキタが大麻栽培の倉庫に閉じ込められ、そこにトリが潜り込み、ふたりが再会するシーン。シナリオでは“ようやく再会したふたりは抱き合う”と書いてあったのですが、トリ役のパブロ・シルズが「抱き合うんじゃなくてグータッチのほうがいいと思う」と提案。その後、実際に撮影すると、そのほうが美しく、シーンにもとても良く合っていたとのこと。ジャン=ピエール・ダルデンヌ監督も「シナリオ通りに彼らが抱き合ってしまったら、ロキタの顔がカメラに収まらなかったけれど、グータッチだとロキタの笑顔を撮ることができた」とパブロの提案を賞賛していました。

また、本作で描かれているふたりの揺るぎない“友情”についてリュック・ダルデンヌ監督は「私たちはこのふたりの主人公を小さな男の子と思春期の女の子という独立した“人間”として観てもらいたいと思いました。“ある移民のひとつのケース”ではなく、アフリカからやってきた黒人であるふたりの人生がこの映画で描かれているのです。そうすることで、ある日、道端で黒人に会っても、映画を観た方々はトリとロキタのことを想い出し、彼らに対して恐怖心や憎しみではなく“友情”を感じていただけるのではないか」と思いを明かしました。

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