西暦2024年の荒廃した地球を舞台に少年とテレパシー犬の彷徨を描き、サターン賞最優秀男優賞とヒューゴー賞最優秀映像部門賞を受賞したSFブラック・コメディ「少年と犬」(1975)が、5月19日(金)よりシネマート新宿ほかで日本劇場初公開。予告編、ポスタービジュアル、場面写真が到着した。
広告の後にも続きます
西暦2024年、第4次世界大戦で核ミサイルが飛び交い、地球は荒廃。遺伝子変異で女性は生まれなくなり、生き残った者たちは地上と地下シェルターに二分される。
食欲と性欲を満たそうとする輩の争いが絶えない地上で、テレパシーで会話する犬のブラッドは腹を空かし、少年ヴィックは女性を求めて彷徨っていた。
ある日、地下から来た少女クイラを見つけたヴィックは、ブラッドの忠告を聞かずに彼女を追って地下世界へ。そこは理想郷(ユートピア)なのか、はたまた……。
原作は1969年にネビュラ賞・中長編小説部門を受賞したハーラン・エリスンの同名小説。1000を超える小説を執筆し、TVシリーズ『0011ナポレオン・ソロ』『アウター・リミッツ』『宇宙大作戦(スタートレック)』などの脚本家としても活躍した彼の作品中でも、斬新な設定が人気を博した一作だ。
監督はサム・ペキンパー作品の常連俳優であるL・Q・ジョーンズ。少年ヴィックを演じるのは、当時25歳で、のちに『特捜刑事マイアミ・バイス』でブレイクするドン・ジョンソンだ。テレパシー犬ブラッドの声を担当したティム・マッキンタイアは音楽も手掛け、エンディングで歌唱も披露している。
