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なぜ『レイトン』最新作は、怯えていたファンを安心させることに成功したのか─物語、声優変更、ナゾトキの全てに希望の兆し

インサイド

英国紳士の「レイトン教授」ことエルシャール・レイトンが、助手を務める少年「ルーク・トライトン」と共に、様々なナゾに立ち向かうファンタジーアドベンチャー『レイトン』シリーズ。

ニンテンドーDSと3DSを中心に発展した本シリーズは、惹きつけられる物語と刺激的なナゾトキで多くのユーザーを魅了し、高い人気を集めるコンテンツへと成長。アニメ化やスマホ版など、その活躍の幅を広げていきましたが、本シリーズの完全新作は『ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀』を最後に、しばらく音沙汰のない状態が続きました。

ですが、レイトン教授の活躍を再び描く最新作『レイトン教授と蒸気の新世界』が2023年2月に電撃発表。久しぶりの新展開にシリーズファンから歓喜の声が上がるなか、この最新作に向けた不安もTwitterなどで飛び交います。

最初に発表された情報が非常に少なかったため、特に「声優」「物語」「ナゾトキ」の3点に関して不安を感じる意見が多数。いずれも本シリーズに欠かせない大事な要素なだけに、気になるのも当然の話でしょう。

しかし、先日行われたレベルファイブの発表会にて、不安を払拭する確定情報や、希望の兆しが見える新情報などがお披露目。この続報をきっかけに、それまであった不安の一部が収まりを見せました。

発表会でどのような情報が綴られ、いかなる不安が払拭されたのか。ファンを安心させた新情報や、期待が募る発言などをまとめて紹介します。

■レイトン教授役は続投! 新ルークの声も好印象
ファンがまず気にかけたのは、レイトン教授とルークの担当声優。特にルークは、これまで担当していた堀北真希さんが芸能界を引退しているため、変更の可能性が高め。誰に変わるにせよ、印象が変わってしまうのでは……と懸念する声が広がりました。

また、レイトン教授を演じていた大泉洋さんは今も現役で活躍中ですが、ここ数年で更に輝かしい実績を積み上げ、一層多忙な日々を送っています。これほどの人気俳優のスケジュールが上手く合うのかどうか。その点を不安視した意見も飛び交いました。

ですが、先日の発表会でレイトン教授とルークの担当声優が明らかに。レイトン教授は変わらず、大泉さんの続投が判明。この点については、不安の一切を吹き飛ばす純然たる朗報と言えるでしょう。

そして本作のルーク役は、新たに今田美桜さんが担当。予想通り堀北さんから変更する形となりましたが、事情が事情なので「残念だけど仕方がない」と受け止める方が多数。また、今田さん演じるルークの声についても、「普通にルークがそこに居た」「新ルークもなかなかいいね」など好ましいものが多く、少なくとも大きな混乱はありません。

声優陣に関する不安は、レイトン教授の場合は完全に払拭。またルークも、変更されながらも好感触のスタートを切り、期待が持てる展開を迎えています。

■綺麗に描かれた「別れ」の先に待つものは?
『レイトン教授』が主人公を務めた過去の6作品は時系列が前後しており、最も新しい時間軸は『レイトン教授と最後の時間旅行』でした。そして、この先品でレイトン教授とルークは別れ、それぞれの道を歩き始めます。

このふたりの出会いから別れまで、6つの作品で鮮やかに描いた『レイトン』シリーズ。それだけに、最新作の発表に喜びつつも「新たな物語が、ふたりにとっては蛇足になってしまうのでは?」といった懸念が湧き上がってしまうのも、ファンならば無理のない話でしょう。

こうした不安が本当の意味で拭い去られるのかどうかは、実際に物語を味わった後──つまり、製品版が登場してからの話になります。ですが、先日発表された情報の中には、物語への期待を感じさせるものがありました。

まず『レイトン教授と蒸気の新世界』の時間軸は、『レイトン教授と最後の時間旅行』の1年後と判明。「再会」という形で新たな物語が紡がれるので、出会いから別れまでを描いた6作品に直接関わる可能性はかなり低く、おそらく思い出はそのまま。過去の出来事に新たな何かが加わる可能性は、限りなく少ないでしょう。

また、ふたりの在り方にも変化の兆しが見えます。本作の舞台はアメリカですが、ルークは『レイトン教授と最後の時間旅行』の後に渡米し、現地ではすでに「名探偵ルーク」と呼ばれているほど。

これまでは、レイトン教授の名が知られており、ルークはあくまでその助手に過ぎないスタンスでした。しかし『レイトン教授と蒸気の新世界』の舞台では、おそらくルークの方が名の通りがよく、また現地にも慣れていることでしょう。

レイトン教授の助手だったルークですが、本作では率先して道を切り開くといった頼もしい姿を見せてくれるかもしれません。こうした新しい関係のふたりが描かれるのであれば、思い出を損なう恐れがない上に、その再会にも大きな意味が出てくるはず。不安を拭い去るような展開を、物語面に期待できそうです。




■やむを得ない事情によるナゾの監修変更。本作の担当は誰になった?
『レイトン教授』シリーズの特徴といえば、物語や魅力的なキャラクター陣に加え、プレイ時間の大半を費やす「ナゾトキ」要素が欠かせません。そのナゾトキの質を大きく支えていたのは、ナゾの監修を担当してきた多湖輝氏です。

多湖氏は、ベストセラーを記録した人気書籍「頭の体操」シリーズの著者でもあり、この道の第一人者。その実力を『レイトン教授』シリーズでも存分に発揮し、挑み甲斐のある数々のナゾでプレイヤーを翻弄しつつ、閃きの快感を与えてくれました。

ですが、残念ながら多湖氏は2016年3月に死去。『レイトン教授と超文明Aの遺産』発売から、わずか3年後のことでした。そのため、以降のシリーズ作(『レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀』)はもちろん、最新作の『レイトン教授と蒸気の新世界』にも関わることはできず、監修の変更は不可避です。

『レイトン教授』シリーズに深く親しんだファンであれば、ナゾトキの監修変更も非常に気になるところ。最新作の告知以来、果たしてどうなるのかと注目していた人も多い中、発表会にて「QuizKnock」がナゾ開発を担当すると判明しました。

「QuizKnock」は、クイズ王として知られる伊沢拓司氏を筆頭とする東大発の知識集団。数々のTV番組に関わるほか、知力を刺激するゲームアプリの提供や、エンタメと知の融合を目指すYouTubeチャンネルなど、その活躍は多岐にわたります。

「QuizKnock」と『レイトン教授』シリーズのタッグで、どのようなナゾトキが生まれるのか。最終的な判断は製品版が登場するまで分かりませんが、その実績や多湖氏以外に任せるほかない現状を踏まえると、決して悪い選択肢ではないでしょう。


本作に対して様々な不安を抱く方もいるかと思いますが、安心材料となる発表がありましたし、期待できそうな情報も少なくありません。まずは今後の続報に注視しつつ、シリーズを新たに彩る『レイトン教授と蒸気の新世界』の登場を楽しみにお待ちください。

(C)LEVEL-5 Inc.


 
   

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