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犬なの?コヨーテなの?謎の動物が警官に保護されDNA鑑定が行われる

カラパイア


 アメリカ、テキサス州の警官が 、ゴミ箱の近くでうずくまっている子犬らしき動物を発見し保護した。警官はすぐに動物保護施設に連絡を取り、この動物を託したが、問題なのはここからだ。

 施設側は犬種が特定できず、本当に犬なのかどうかすらわからなかった。コヨーテっぽくもあり、コヨーテと犬の自然交雑種、コイドッグっぽくもある。

 結局施設側はこの動物のDNA鑑定が行うことに。その結果、ついにこの動物の正体が明らかとなる。

ゴミ箱の近くでうずくまっていた動物を警官が保護

 2月下旬、パトロール中のテキサス州ダラス警察署の警官がゴミ箱の近くでうずくまっている、茶色の毛並みをした子犬らしき動物を発見した。

 警官は、動物保護施設「ダラスアニマルサービス」にこの動物を託した。施設側はここである問題に直面する。

 犬種が特定できないのだ。性別はメスとわかったが、コヨーテの可能性もあるし、コヨーテと犬の自然交雑種、コイドッグである可能性もあるという。

保護されたかわいい謎の子犬 / image credit:Dallas Animal Services

犬なの?コヨーテなの?犬種がわからずDNA鑑定

 コヨーテは北アメリカ大陸に広く分布するイヌ科の動物だ。犬と違うところは犬は家畜化されたオオカミの子孫だが、コヨーテはオオカミと別の種の子孫であるということ。そして野生動物であるという点だ。

 コヨーテは家畜やペットを襲うこともあり、駆除対象になることもあるが、それでも個体数を増やし、生息域を広げている。

 そこで、施設は「トースト」と名付けた謎の動物のDNAテストを実施することにした。

 もしコヨーテなら、施設に置いておくことはできないが、犬ならば養子縁組ができるよう、ここでお世話をすることができる。

保護された謎の子犬 / image credit:Dallas Animal Services

DNA鑑定の結果、複数の犬種が混じった犬であることが判明

 そしてついにその結果が判明する。

 トーストは正真正銘の犬だったのだ。ただしその犬種は複雑で、3つの種がまじりあっていたようだ。
42% ジャーマン シェパード
38.6% シベリアン ハスキー
19.4% オーストラリアン・キャトル・ドッグ
 でもこれで安心だ。トーストは新たな家族に迎え入れてもらえるよう施設で準備をすることができる。

Coyote or domestic dog? DNA tests pending for Dallas’ most popular puppy

すぐに永遠の家が見つかる

 準備が整ったため、施設側は早速トーストの里親募集を行った。

 するとこのニュースが話題を呼んだためか、里親希望者が殺到し、トーストにとって最適な永遠の家が見つかったという。

 なお、ダラスアニマルサービスは、コヨーテの子犬はかわいいし、賢いけれど野生動物であることを強調し、病気を持っている可能性もあることから、訓練された専門家以外の人はむやみに触れないよう注意を呼び掛けている。

 その見分け方は難しく、間違えやすいそうだが、耳の形(コヨーテの耳は比較的大きくて立っている)や毛色(コヨーテは淡い黄褐色の毛に白い毛が混ざっている)、歩き方(コヨーテは尻尾を下げたまま歩く)、よく遠吠えをするなどがあげられるそうだ。

written by parumo

 
   

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