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スギ花粉症、重症化するとどうなる? 受診の目安は? 耳鼻科医に聞く

オトナンサー

睡眠障害は、社会生活の質が低下することにつながります。そのため交通事故を起こしたり、仕事や学業の効率低下をきたしたりすることは、個人の問題だけでなく、社会全体の問題にもなります」

Q.花粉症の人の中には、「病院に行く暇がない」などの理由で医療機関を受診せずに市販薬を服用して対処する人もいるようですが、問題はないのでしょうか。受診の目安について、教えてください。

鷲尾さん「花粉症の治療にとって最も重要なのは、病院で自分の体の状態を正しく診断してもらうことです。そのためには、アレルギー専門病院でアレルゲンを見つけてもらうのが理想です。

『花粉症=花粉アレルギー』なので、スギ花粉のアレルゲンを持っている場合、スギ以外の花粉についてもアレルゲンがある可能性のほか、鼻炎や結膜炎以外のアレルギー症状が出る可能性も考えておく必要があります。可能であれば、耳鼻咽喉科でも内科でも、そのような診療方針の医療機関を受診するのが理想的です。

もちろん、花粉症に対処するには、副鼻腔(びくう)炎など、花粉症以外の鼻の病気の有無を診断してもらい、花粉症と区別することも大切です。そのためには耳鼻咽喉科の受診が適切と思われます。

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医師からアレルギーに関する正しい診断を受けており、花粉による症状をうまくコントロールできていれば、市販薬でも問題ないといえます。診断を受けていない場合や、診断を受けていても症状をうまくコントロールできていない場合は、受診をお勧めします」

Q.花粉症が重症化しやすい人の主な特徴について、教えてください。

鷲尾さん「花粉症の重症化は、環境と人の2つの面から考えましょう。1つ目は『重症化しやすい状況』です。重症化しやすい状況はもちろん、花粉が多く飛散したときです。『アレルギー=過敏症』でもあるので、寒暖差や黄砂、PM2.5などの非特異的な刺激が加わると、重症化しやすいといえます。

もう1つは『重症化しやすい人』です。重症化しやすい人は、多くのアレルゲンを持っているケースが多いです。例えば、重症化している人の中には、スギ花粉だけではなく、ヒノキ花粉やイネ科、キク科の雑草などの花粉、ハウスダスト(特にダニ)、動物(犬、猫など)のアレルギーを持っているケースがよくあります。

このほか、アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎だけでなく、気管支ぜんそくやアトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどのアレルギー疾患がある人、または過去に疾患があった人は、多くのアレルゲンを持っている可能性があります。

もちろん、睡眠不足などアレルギー反応が起こりやすい状況にある場合も重症化しやすい要素といえます」

 花粉症により鼻詰まりやせきがひどく、夜によく眠れない場合、耳鼻咽喉科を受診すると良いかもしれません。

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