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ロッテ、リーグ制覇へ若手の成長、そして活躍が必要不可欠

ベースボールキング

 3月31日の開幕戦。ロッテは敵地・PayPayドームでリーグ優勝候補のソフトバンクと対戦する。

 2020年、21年と2年連続2位となり、昨年の順位予想ではリーグ優勝、Aクラスを予想する解説者が多かった。しかし、昨季は5位に終わり、今季Bクラスに予想する解説者が多い。冷静に見て、投手では種市篤暉、佐々木朗希、野手では安田尚憲、山口航輝といった期待の若手選手たちはいるが、シーズン通して活躍できるかと言われると未知数。計算の立つ選手を探してみても、数える程しかおらず、ある意味下位に順位予想されても仕方がない部分はある。ただ、あくまで順位予想。頭ひとつ抜けた球団があるかと言われたら、クエスチョンマークがつく。どこの球団もストロングポイントもあれば、ウィークポイントもある。オリックスと西武は投手陣が充実し、ソフトバンクは大型補強を敢行したが、私の考えとしては、今季もパ・リーグは最後まで混戦になるのではないかと予想している。

 ロッテが優勝争いに食らいつくためにも、どこの球団にも当てはまることだが、レギュラー、ローテーション、一軍で実績のある選手たちが活躍した上で、若手がどこまで成長するかだ。野手でいえば、安田、山口、それに藤原恭大、佐藤都志也などレギュラーを狙う若手選手たちが、短期間で一軍で活躍する姿は何度も見てきた。あとはどれだけ継続できるか。特に安田と山口に関しては、昨年の後半に打線の中心として引っ張った。

 今季30本塁打を目標に掲げる山口は、「こう打てばいい感じに打てるというのは、調子が良い時はポイントがわかるようになってきたかなと思います」と試合で本塁打を打つ感覚を掴み、2月の練習試合で5本塁打、オープン戦で2本塁打と持ち前の長打力を発揮。オープン戦最後の3試合、11打数0安打6三振というのは少し気になるが、「今年はティーからやることをずっと決めているので、そこをブレずに調子がよくても悪くても変えずに、ちょっとやってみようかなと思います」と、軸を持って取り組んでいる。開幕に向けてしっかりと調子を上げてくれるはずだ。

 一方、安田は練習試合で打率.304、1本塁打、4打点をマークしたが、オープン戦では打率.158と開幕に向けてやや不安が残る成績だった。レギュラーを目指す若手選手で、オープン戦で結果を残してシーズン開幕を迎えて欲しかったが、終わったことなので今さら嘆いても仕方がない。今季に向けて「20本以上打てるに越したことはないですし、去年の9本じゃ物足りない。倍以上打てるように頑張りたい」と意気込む。一軍に定着した20年以降、安田が本塁打を打った試合チームは18勝2敗2分。1本でも多く本塁打を放ち、チームの勝利に貢献したい。

 投手陣ではWBC野球日本代表で世界一を経験した佐々木朗希、19年にチーム最多の8勝を挙げるも20年にトミー・ジョン手術した種市が先発ローテーションの軸となれるか。佐々木は昨季完全試合を達成するなどシーズン序盤は中6日のローテーションで投げたが、夏場以降、間隔をあけて登板することが多かった。1年間投げ抜くこと、シーズン通して安定したパフォーマンスを発揮できれば、間違いなく全てのタイトル争いに顔を出すはずだ。

 種市はトミー・ジョン手術して、本格的に一軍で投げるシーズンだが、トミー・ジョン手術前の投球、修正力の高さ、向上心、練習に取り組む姿勢、こちらにも絶対に勝つんだと伝わってくるマウンド上での立ち振る舞いを見ると、自然と期待値は上がる。石垣島春季キャンプ中の取材で「僕の中ではローテを目指して1年間守り抜ける技術、体力、このキャンプでつけて1年間頑張りたい」と話していた。“進化”した姿を見せ、シーズンが終わった時には1人で貯金10は作っていると期待したい。

 リリーフでは高卒3年目の中森俊介が、一軍で居場所を掴めるか。練習試合は5試合・5イニングを投げて自責点1、オープン戦は4試合・4イニングを投げて、被安打はわずかに1、防御率0.00と結果を残して開幕を迎える。「シーズンが終わった時に充実した1年間を過ごせたらなと思えるような1年にしたい」。チーム事情で言えば、昨季は最後まで “勝利の方程式” を固定できなかった。チームの勝利に貢献できるような場面で投げられる存在になれるか注目だ。

 ここに名前のあがらなかった選手たちの中にも、期待の若手は多くいる。若手選手が一軍で活躍すれば、自然とチームも勢いがつきやすい。“きょうをチャンスに変えて”、期待の若手を卒業し1人でも多くレギュラー、ローテーション、勝ちパターンなど一軍に定着する若手選手が出てくることを期待したい。

取材・文=岩下雄太

 
   

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