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豊島区 “オールとしま”でまちづくりを継続へ 企業実行委員会は「新たな形でスタート」

TOKYO HEADLINE

 豊島区は24日、池袋のとしま区民センターで「豊島区制施行90周年企業実行委員会」(以下、企業実行委員会)を開催した。第5回にして最後の開催で、本年度区制90周年を祝い、100周年に向けて走りだした豊島区のこれからについて意見を交わした。

 企業実行委員会は、同委員会の幹事長も務める株式会社サンシャインシティの合場直人代表取締役社長、株式会社マクアケの中山亮太郎代表取締役社長、そして一般社団法人アート東京の來住尚彦代表理事による特別鼎談と、参画企業と団体によるプレゼンテーションの2部構成で行われた。

「これからの豊島区が持つ強み」と題された特別鼎談では、合場社長は豊島区のまちづくりをけん引してきた企業のひとつとして、中山社長は子どものころから池袋に通ってきたファン目線など、それぞれの立場から、企業としての活動や行動を通じて豊島区のこれからについて話した。「好きであること」や「ファンを増やすこと」によって新たにもたらされるものなど、参加者たちも前のめりになって耳を傾けた。


 第2部では、10の企業や団体がそれぞれ2分の持ち時間で、現在取り組んでいることや今後の予定などについて話し、協力を求めた。声優コンテストやアーバンスポーツ、子育て情報の発信、アートを通じて障がい者の自立を支援する動き、大学生による中高生の学習支援、また豊島区が掲げているウォーカブルシティを盛り上げるような企画などさまざまな活動報告が行われた。

 企業実行委員会は今回をもってエンディングを迎えることになっていたが、特別鼎談の内容や活動報告を受けて、豊島区制施行90周年実行委員会の渡邊裕之実行委員長は企業実行委員会の継続を提案。

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 渡邊実行委員長は「特別鼎談のなかで、街づくりにとって非常に大きなヒントをいただいたと思う。それぞれの企業が持っているポテンシャルをどう街に引き出してもらうか、亡くなった高野之夫区長が言っていた“稼げる行政”というのはお金のことだけじゃなく、感性であるとかそういうことが大切なのだと思った」と感想を述べ、今後についても「企業の取り組みを応援していきながら、最終的に豊島区が住みたい街になれるように皆さんと努力していきたい」。企業実行委員会の継続を提案すると会場から賛同の拍手が上がると、「委員会は3月いっぱいで一度ピリオドを打ちますが、また新たな形でスタートしたい」とした。

 

 豊島区の齊藤雅人副区長は「企業実行委員会の皆さんの活動がここまで活発に行われて豊島区の街づくりに大きな影響を及ぼすまでに至ったことを、今は亡き高野区長に代わり心から御礼を申し上げたい」と感謝。また、「参加した企業の企業理念が豊島区のまちづくりと同じ方向を向いていることに感動した」と話し、来年度以降の活動にも期待を寄せた。

 企業実行委員会は、豊島区の区制90周年を “オールとしま”で盛り上げるために立ち上げられた企業主体の組織。区内企業のほか区外からの企業も参加しており、定期的に委員会を開催して豊島区のまちづくりや今後についての意見交換や新規企画提案を行ってきた。企業実行委員会には、合計約300社が所属している。

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