
5月16日に後楽園ホールに初進出
博報堂出身の異色プロレスラー・三富兜翔率いる新進気鋭のプロレス団体「PPPTOKYO」の後楽園ホール初進出となるPPPTOKYO「THE PARTY 宴」(5月16日、東京・後楽園ホール)のカード発表会見が3月28日、東京・五反田にある「HOTEL SARA GRANDE 五反田」で開催された。同所は昨年5月に同団体が前代未聞の「ラブホプロレス」を開催した縁の場所。
この日は三富のカードを含め3試合が発表された。
三富はこの後楽園大会の自らのカードについては「やりたい人がいる。試合もそうだが、参戦交渉自体が最初の戦い」と語り、その相手に注目が集まっていたのだが、発表されたのは「三富兜翔デビュー10周年特別記念試合『三富兜翔、石川修司、大家健 vs 高木三四郎、カズ・ハヤシ、大和ヒロシ』」のスペシャル6人タッグマッチ。まさかのDDTの大社長・高木三四郎の担ぎ出しに成功した。
三富はユニオンプロレスでデビューし、その後、全日本プロレス、WRESTLE-1などに参戦。その間にフリーとなり従来のプロレスの概念から一歩はみ出したアプローチで活動を展開。その中で出来上がったのが「PPPTOKYO」だ。

「高木さんは基本的に他団体には絶対に出ない」
三富は「デビュー10年となるが思い入れの深い選手を集めた試合になる。自分のキャリアを選手として形作ってくれたのはDDTグループ。そして、あまり表で喋ってはいないが僕がプロレスビジネスを学べたのはWRESTLE-1時代。裏で経営側の仕事をさせていただき学ばせてもらった。今のPPPがあるのはWRESTLE-1時代のお陰。そのすべての縁を紡いでくれたのは高木三四郎さんだと思っている。高木さんは基本的に他団体には絶対に出ないんですが、今回はまさかの参戦ということで雌雄を決したい」などと説明。
広告の後にも続きます
トリオを組む2人については「石川さんはデビュー戦の相手を務めていただいた。石川さんは同じタイミングでDDTグループを辞めて、全日本でトップを獲り、選手としてめちゃくちゃ刺激を受けている。僕がガンバレ☆プロレスに参戦させていただいた時に、選手としてやりがいを感じさせていただいたのは大家さんがいたから。その昔、僕が高木さんからこっぴどく怒られた事件があったんですが、その時に大家さんだけは肩を持ってくれて“大丈夫だから”と言ってくれたことにも恩義を感じている」などと語った。

相手チームについては「WRESTLE-1時代、CEOが高木さん、社長がカズさん、営業部長が大和さん。ビジネスの部分でこの3人と仕事をしていた」と説明。特に高木については「DDTグループでなかったらプロレスラーとしてデビューしてなかったと思う。高木さんと出会っていなかったらプロレス業界に関わることもなかったので、めちゃくちゃ感謝している。ただ、今でも思うが本当の意味では水が合わなかったのかもしれない。だから今がるのかと思う」などとも続けた。
そして「高木さんから3カウントを獲りたい。プロレス界の図式を変えたい」と意気込んだ。

小橋マリカがアブドーラ・小林と“師弟タッグ”を結成
この日は昨年11月にPPPTOKYOのリングで復帰し、その後もフリーとして参戦している“ギャルレスラー” 小橋マリカが大日本プロレスのアブドーラ・小林と“師弟タッグ”を組むタッグマッチと過去にPPPに参戦した選手や、三富がキャリアの中で思い入れのある選手が参戦する「スペシャルバトルロイヤル」が発表された。
2月に行われた新宿FACE大会のリング上では「BreakingDown」での活躍で一気に名を挙げた“胸毛ニキ”こと八須拳太郎と、かつての師匠ともいえる存在の日高郁人との対戦が決まっており、これで4試合が決定。ちゃんよたのカードは4月3日の新木場大会以降に発表される予定となっている。