■萩原「顔きれいだね」
2021年11月からMBSドラマ特区枠でシーズン1がドラマ化され、2022年2月からはMBS/TBSドラマイズム枠でシーズン2が放送されると、オンエアの度に大きな反響を呼んできた今作。これまで共演してきて、お互いに声を掛けるとしたら?と尋ねられると、萩原はいきなり「顔きれいだね、いつ見ても」とまじまじと八木を見つめて言い、八木は「あ、ありがとう…何これ恥ずかしいんだけど(笑)」と大照れ。
あらためて、八木は萩原に対して「皆さん映画を見終わったばかりだと思うんですけど、さすが平良だよ。平良お疲れ様!目が黒豆みたいだね」と声を掛けると、萩原は「黒豆じゃねえだろ!(笑) 最近よく言われるんですよね。いまいちピンときてないんですけど…」と困惑するも、会場からはやや八木に同調する拍手が起こり、「あ、分かるらしい(笑)」と、萩原も納得していた。
そんな萩原は、八木に対して「とりあえず来月あたり1回ご飯に行きたいよね。行こう行こうって言っていてなかなか行けてなくて。さっき一緒にしゃべったよね」と言うと、八木も「それは本当行きたいね」と、売れっ子の2人だけになかなか時間を合わせるのも難しそうだが、2人とも食事に行きたがっている様子だった。
■八木「阿吽の呼吸って何ですか?」
2人のやりとりを見守っていたMCから「本当に2人は“阿吽の呼吸”ですね」と絶賛されるも、八木は「阿吽の呼吸って何ですか?」とキョトンとして質問し、会場からは笑い声と拍手、そして「えっ?」という声が。萩原も若干怪しかったのか、MCに説明を求め、丁寧な説明を受けると、萩原は「そういうことだよ!」となぜかドヤ顔をし、八木は「ありがとうございます。教えてくださって」とMCに感謝していた。
そんな仲良しなやりとりで会場が和やかなムードに包まれる中、終盤には2人にサプライズで原作者の凪良からの手紙が登場し、MCが代読することに。するとなぜか2人は「え~?怖い!」「クレームですか!?」と戦々恐々の面持ちだったが、もちろんそんなわけはなく、「『美しい彼』は確かに私が生みだした物語ですが、お二人はその世界をさらに大きく豊かに広げていってくださいました」などと、凪良からの心のこもった温かい言葉の数々を受け、じっと聞いていた八木は「何か思い出しちゃった…いろいろ」と涙をほろりとこぼす場面も。
■映像化は難しいんじゃないかと
凪良からの手紙に、萩原は「ありがとうございます。僕らも不安でした。原作が本当に素晴らしくて、その作品を実写化する上で、“美しい彼”というぐらいですからビジュアルだったり、キャラクターだったり、何をとっても映像化する上では難しいんじゃないかと言われているのを見ていたし」と、実写化にあたって不安だったことを吐露。
続けて「シーズン1のドラマに入って、オンエアを経て皆さんたくさん感想、いろんな反応をくださって。シーズン2をやる上でもそういうふうにたくさんの反応をくれることで一番救われていたというか、エネルギーをもらっていたのは作る僕らで。その声を頼りに、力をもらいながら特に続編のシーズン2は撮っていたので、本当に今こうやってこんなに大きい所で劇場版の舞台に立っているって、シーズン1の始まる前のことを考えると、奇跡のような状態だなと思って。うれしいね。うれしい」と、しみじみと心情を語った。
一方、八木は「どの現場も、どのシーンを撮っている時もすごく楽しかったし、幸せだったし。僕たちだけじゃなくて、スタッフの皆さんと全員がいい作品を作るという一つのゴールに向かってベクトルを全部向けて一生懸命毎日を突っ走ってきた結果、皆さんがこうやって作品を愛してくれることになっていると信じています。本当に皆さんのおかげでシーズン2、映画を撮ることができ、届けることができているんだなとあらためて実感しています。本当にありがとうございます」と、感謝の思いを伝えた。
■「劇場版 美しい彼〜eternal〜」とは
同作は、「流浪の月」で「本屋大賞2020」を受賞した凪良のBL小説が原作。クラス最底辺の“ぼっち”平良(萩原)が一目で恋に堕ちたのは、クラスの頂点に君臨する人気者“キング”清居(八木)だった。紆余曲折の末、恋人同士になった平良と清居。互いの思いは伝わったものの、「清居は神様」と尊い存在としか考えられない平良と、平良と対等な「普通」の恋人になりたい清居は、互いを思い合いながらも、少しずつすれ違ってしまう。
劇場版では、大学卒業を控え、人気カメラマンのアシスタントとして働きはじめた平良と俳優としての活躍の場を拡げる清居の“その後”の物語が描かれる。
「劇場版 美しい彼〜eternal〜」 は、4月7日(金)より全国公開。
◆取材・文・撮影=ブルータス・シーダ(STABLENT LLC)