本店は広尾へと移転したが、飄香グループの“発祥の地”が代々木上原であることは、ご存じだろうか?
2021年にカウンター主体の『竹韻飄香(ジュユィンピャオシャン)』を構え、今も代々木上原の街の人々に愛されている。
今回は、厳選されたスパイスを使った、伝統と革新の本格中華を堪能できる名店を紹介する!
竹林とパンダが可愛くお出迎え。シックな空間に自ずと上がる期待値
辛い、痺れるといった刺激的な“辣”のイメージが色濃い四川料理。それは決して間違いではないが、ごく一面に過ぎないのも事実だ。
「四川省といっても広く、現地の郷土料理はもっと多彩。ローカルが日常的に楽しんでいる料理をもっと知って欲しい」とは店を仕切る廣瀬文彦シェフ。
が、直球で勝負するには塩気が強過ぎることもあり、スパイス一つひとつを吟味。
メニューにはそんな研究を重ねた結果、飄香流へと昇華された“精鋭”なるひと皿が並ぶ。
巧みなスパイス使いで、なじみの料理もまた違った味わいに
10種以上のスパイスを塗って、ドライエイジングした「味噌漬け岩手短角牛の一夜干し“酒仙”李白に捧ぐ」3,900円。
赤身肉は噛むほどに、甘さと刺激的な辛さが同時に畳み掛け、お酒が進む。
いずれも驚かされるのは、幾重にも絡み合う奥行きのある“旨み”。口に入れた瞬間から最後まで、次々と変化していく味わいの応酬は、静かな感動をふたりにもたらす。
どんなスパイスが使われているのか、カウンター越しにシェフに直接尋ねても会話が盛り上がるはずだ。
ふたりのお気に入りを見つけながら、〆の麺まで、めくるめく四川料理の世界へと旅しよう。
〆は乾物の旨みを凝縮させた「怪味麺」で!
するめ、干し貝柱、昆布といった海の乾物で出汁をとった「四川屋台の名物麺」1,760円。“怪味麺”と呼ばれるほど、複雑な味わいがクセに。
同じ具材を使った「白湯麺」(1,760円)と食べ比べるのも一興。
右から「麻辣ハイボール」990円、「クラフトコーラハイ」990円。
いずれも「江小白」で割ったもの。あの白酒特有のクセがなく、まろやかさが新感覚と中国の若者の間でブームだとか。
オープンキッチンから漂う刺激的なスパイスの香りもまた、非日常モードを後押ししてくれる。
「前の店も含め、2005年から代々木上原でお店に立っています。情報感度が高い方が多く、新しい試みを面白がってくれる人が多いと思います」
◆
本格中華を、シックな空間のカウンターで楽しめる気軽さが嬉しい。
大切な人はもちろん、友達も誘って思い思いのひとときを楽しもう。
■店舗概要
店名:竹韻飄香
住所:渋谷区上原1-17-14 LAビル 1F
TEL:03-6407-0773
営業時間:ランチ 11:30~(L.O.14:00)
ディナー 18:00~(L.O.21:00)
定休日:月曜、火曜
席数:カウンター8席、テーブル8席
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※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。