「彼からは、家庭に入ってくれとも言われなかった」
と反論した。そして、
「(離婚については)悩みましたが、娘に相談したら『私は大丈夫だから、別れなさいよ』って」
最終的には愛娘のひと言で自分の気持ちに決着がついた、と心情を吐露したのである。
当時、芸能マスコミは2人の離婚原因を「マスオさん」状態だった田中と古手川の父親との間に確執があり、家にいづらくなった田中が南米の民族楽器ケーナにハマり、練習用マンションを借りたことで自宅に戻らなくなった、と伝えたが、会見で2人はこれを否定。
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本当の理由は不明だが、あえて妻の誕生日翌日を選んで「失礼だからウソはつきたくない」として、恋人の存在を告白した夫。「ウソを方便」にすることを選ばなかった男の、切羽詰まった決断と苦悩を垣間見る思いがしたものである。
(山川敦司)
1962年生まれ。テレビ制作会社を経て「女性自身」記者に。その後「週刊女性」「女性セブン」記者を経てフリーランスに。芸能、事件、皇室等、これまで8000以上の記者会見を取材した。「東方神起の涙」「ユノの流儀」(共にイースト・プレス)「幸せのきずな」(リーブル出版)ほか、著書多数。