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仕事の慰労で訪れたコンサート。会場にいたのはアラブの王族!?

幻冬舎ゴールドライフオンライン

元ラガーマンで商社に勤務する翔は、出張先のロンドンで怪しげな男たちを発見する。いち早く異変を察知した翔が、凶弾から身を挺して助けたのは——なんとアラブの王族だった!邪魔されたテロリストからの報復、王女の誘拐、そして国王拉致。激しく繰り広げられる攻防の果てに、物語はクライマックスに向かっていく。ワールドワイドに展開していく、ノンストップアクション小説! ※本記事は、上山照氏の小説『ラガーマン ジャッカル翔』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。

第一章 劇場

「高垣さん、うちの提案は先方の意向に合ったgoodな提案だと思うのですがどう思われます? コストですかね?」

「西田君、そう簡単にはOKしないさ! 先方も幾つかの社から提案をもらっているようだからそれぞれを良くチェックした上でいいとこ取りのカウンターオファーが各社に飛んでくるんじゃないか? 勿論コストもだけど……」

「翔! お前はどう思う?」

「そうですね、先方とのヒアリングとミーティングは何度かしましたが、正式オファーは今日が初めてなので先方の受け止めは良く分かりません。でもセキュリティシステムはうちの最も得意とするフィールドなので、他社に後れを取る事は無いと思います。直ぐ先方の取引先等に行って情報収集します! 何が決め手になっているか未だ分かりませんからね!」

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「そうだな! じゃあ高垣さん、是非此処は今日のプレゼンの成功を願って乾杯しましょうよ!」と西田は高垣の方へグラスを向けた。

「よし! 乾杯しよう! 此処のシャンパンは中々旨いんだ、乾杯!」「乾杯!」「乾杯!」

「翔、ところでさっきから何か浮かない顔してるな! 一体どうした? 今日のプレゼンは上手くいった方だと思うぞ!」

「西田さん、いや、プレゼンの事じゃなくて、何か、チリチリするんですよ!」

高垣が不思議そうな顔をして「翔、チリチリってどういう意味だい?」

西田は、高垣の方を向いて「高垣さん、翔は感覚が鋭くて、前に翔と一緒にゴルフをした時でした、次のホールへ歩いていたんですが、急に翔が私を突き飛ばしたんです! そしたら私達が立っていた所をゴルフボールが飛んで来て危うくでしたよ! あの時、翔に突かれて倒れなければ腰に当たって痛い目をしてましたよ……なあ翔!」

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