
一人起業から5年で年商35億円超。急成長を遂げる徳島発のICT企業社長が次世代のビジネススタイルをわかりやすく説く。アフターコロナを生き抜く! 地方だからこそ成功できるデジタル戦略とは ※本記事は、竹本雄一氏の書籍『DXで会社が変わる』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。
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決して忘れない、ステップアップのきっかけとご恩
N教育大学情報センターの渡さんとのおつきあいは、こうしてはじまりました。いろいろとお声がけいただくようになり、その後に相談された大きな仕事が、アメリカの「サン・マイクロシステムズ」(その後、吸収合併され消滅)のシステム導入。
「じつは、事務用システムの入れ替えをやろうと思ってるんだけど、近隣のどこの大学も入れていないようなシステムを導入したい」
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そう言われ、意気に感じたものの、IT企業というよりOAメーカーであるリコーにとって、サン・マイクロシステムズの「サン・ワークステーション」はたいへんハードルが高い商品でした。多くの営業マンは「無理です」と断ったことでしょう。
そこは負けず嫌いの私です。アメリカのサン・マイクロシステムズに直接電話をして、日本の担当者を紹介してもらい、無事に導入することができたのでした。やってみれば、できないことはない。やる前から「難しい」と尻込みするから、可能性が逃げていくのだと思います。
このシステム導入をきっかけに、N教育大学さんとは現在にいたるまで、ずっとおつきあいいただいています。情報センターが物品を購入するときには、どんなに小さなものでも、渡さんが私を呼んで相談してくださったことは、本当にありがたいことでした。
たいへん残念なことに、渡さんは10年ほど前、ご病気で若くして亡くなりました。よくしていただき、いろいろと教えていただいたおかげで、現在の私があります。改めて謝意を示すとともに、ご冥福をお祈りいたします。
コミュニケーションの基本は悩みごとを聞くこと
もう一つの重要な取引先として、現在にいたるまでおつきあいいただいているT大学についても、お話ししましょう。