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「売り込みは断りの連続」TKO木本語る50代の再出発 下積み時代より過酷な全国ライブ行脚へ

女性自身

 

「まわりからはいろんなアドバイスをもらいました。例えばお辞儀について、タイミングや角度などを教えてもらいました。でも、次第に一切考えることをやめようって思ったんですよね。そのまま出て、そのままの気持ちで頭を下げて。聞かれたことに答えて、あったことを喋ろうと。それで伝わらなかったり誤解されたりしたら、それが“答え”やろうなと思ったりして。

 

ただ会見中は、すべての人の目を見て喋ろうと決めていました。そうすれば絶対伝わるやろ、って。気持ちが伝わったのか会見中、記者の皆さんは頷きながら話を聞いてくださったんです」

 

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■コンビで売り込みも断られる日々「収入なんて全然ない」

 

会見では「マネージャーを募集中」と言っていたが、取材日には男性と女性が1人ずつ付き添っていた。しかし、「マネージャーはまだまだ募集中ですよ(笑)」と話す。

 

「ここにいる1人は妹なんです(笑)。妹は芸能界と全然関係がなかったのですが、騒動以来、取材を受けたり打ち合わせに行ったりするとき、僕には車がないので送り迎えをしてもらっていたんです。その流れで手伝いをお願いするうちに『できることはするよ』って言ってくれて。仕事も辞めてしまって、マネージャーみたいになってしまった。ずるずる引き込んでしまいました(笑)。

 

もう1人は、もともと仲の良かった方です。マネージャーというよりかは、騒動の時からずっとマスコミ対応の窓口をしてくださっていて、今もボランティアで協力してくださっているんです。2人には、ほんと頭が上がりませんよ」

 

周囲のサポートともに、再始動した木本。TKOは相方の木下隆行(51)がパワハラ騒動で、’20年3月に先に事務所を退所している。コンビでの活動がなかった期間もあるが、しかしお互いフリーになった今、逆にコンビでの活動が中心となっている。

 

「仕事をいただくために、コンビで揃って“売り込み”をしています。例えば知人を通して企業さんを紹介していただいて、『イベント出演させていただけないですか?』とお願いしたり。挨拶回りや打ち合わせにも行っています。

 

でも、断られることなんてしょっちゅうですよ。話が進んでいても、『上のものから“まだ時期尚早じゃないか”と言われました』と断られたり。会見ではアルバイトをしていると話しましたが、毎日のように売り込んでいるので今はそんな時間もありません。それでもすべてが収入に直結するわけではないので、ある意味アルバイトの時より大変。収入なんて全然ないですよ(笑)」

 

いまだコンプライアンスの問題から、地上波のテレビに出演することもなかなか難しいという木本。しかし、「企業のPR案件が一社決まりましたし、もう一社決まるかもしれません。どちらも謝罪会見をしてから連絡をいただきました。会社として応援していただくなんて、すごく有り難いことです」と話す。順調そうにも見えるが、シビアな考えものぞかせた。

 

「騒動があったからいただけたお仕事だということも理解しているんです。いただいた仕事はもちろん手を抜きませんし、できることを最大限にします。でも、依頼が続くのは期間限定かもしれない。だから“今している仕事が次につながれば”っていう希望を持ち続けていますね。この先は全然、想像がつかないですから」

 

 

■47都道府県すべてでライブを…相方と話し合って決めた

 

そんな木本は、TKOとしてこの夏から“ある計画”を実行する。実は、47都道府県すべてで単独コントライブを行うのだ。「騒動によって、原点に戻ることにしました。TKOは改めて“お笑い”に火がついたんです」と力を込めて話す。

 

「僕らは以前、毎月新ネタライブをしていたんです。でも木下の騒動があって、それが急に止まっちゃって。3年近くネタができない日々が続いて、それはもう言葉にできない苦しみがあって……。木下とはずっと連絡を取っていて、『早くネタができるようになりたい。できるように頑張ろな』って言ってきました。

 

すると今度は僕の騒動があって、TKOは2人とも問題児になってしまった。木下と話し合ったときに『もう一回2人で頑張っていこうか』っていう気持ちになって。何よりもまず、コントライブをやろうと2人の間で一致して。そこで『東京でライブして“単独やりました”って言っても、話として小さいよな』『全国ツアーやる?』『何箇所いく?』というやりとりがあって。その時、2人ともほぼ同時に『47全部回ろうか』って(笑)。コンビとして同じ温度でしたね、そこは」

 

1年かけて、47都道府県を回ることにしたTKO。これまで単独ライブは東京と大阪の2箇所でしかしたことがなく、「東名阪でやることすらキツいと考えて、避けて通ってきました」という。しかし、下積み時代にも人気が安定した時期にも経験したことがなかったことを50代の初めにスタートさせるーー。木本は「クヨクヨしている場合じゃない。不安でいっぱいですが、毎日楽しいんです」と笑顔を見せた。

 

「今は、ライブ会場を探している最中です。劇場は全国にあるわけじゃないし、地方によっては市民ホールなどの可能性もありますね。でも、基本的には場所を選ばずにやっていきたい。それに同じネタをやり続けるんじゃなくて、ずっとネタ作りをしながらどんどん新作を披露する予定です。ネタ作りしながら全国を回るわけですから、どれくらいハードなんやろって想像つかないですね。

 

もう大変だと思うんですけど、大変なことからやっていかないと。今はそのネタ作りに追われていて必死なんです。でも頑張るしかないし、テンション的には前のめりなんです」

 

木本は「あと10年以内に、還暦になるんですよ」といい、こう続ける。

 

「今、デビューしたときのような“俺たちはどこに向かっているんや?”という気持ちですね。とにかく走り出してるけど、この先は何が待っているかがわからない。でも、それはネガティブな意味じゃなくて。ワクワクしている気持ちがあって、それだけが今の自分のエネルギー源です。

 

一生懸命、47都道府県で単独ライブを本気でやり遂げたら、何か一つ前に進めるんちゃうかと思うんですよね。そのときに、またやるべき目標が絶対見つかるはずやから。それを一生懸命やったら、またどこかにたどり着けるんやないかと。あれだけの騒動を起こした自分が、今後どうなっていくのか。一つの見世物として皆さんに見届けてほしいって、今はそういう気持ちなんです」

 

還暦に向けての再チャレンジ。木本の未来に、何が待っているだろうか?

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