
「世紀の一戦」は5月7日から7月へと延期に──。
ボクシングのバンタム級で世界4団体統一王者になった「モンスター」井上尚弥が、1階級上のスーパーバンタム級世界王者スティーブン・フルトン(アメリカ)に挑戦することが決まっている。ところが井上がメキシコ人パートナーとのスパーリング中に拳を負傷し、回復までに1カ月を要することになったのだ。
井上が所属する大橋ジムの大橋秀行会長は、延期を受け入れたフルトンに感謝すると同時に、
「今回は階級を上げての挑戦で、いつもより強振し、強いパンチを打っていた」
と、負傷の理由を明かしている。
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「フルトンはジャブをついて距離を取る選手。倒すのは難しい」
フルトン戦が決まった記者会見で、井上はそう語っているのだが、元WBA世界ライトフライ級王者の渡嘉敷勝男氏は両者の戦いについて、YouTubeチャンネル〈「渡嘉敷勝男公式」トカちゃんねる〉で、次のように分析している。
「井上チャンピオンがこう言ってることは結構ありますから。それでもしっかり倒してきてますから。難しいとはいえ、倒すと思いますね。前半に倒せなくても、中盤から後半、8~10ラウンドあたりで倒すと思いますよ」
大橋会長が「第一印象は、やりづらい相手」と発言したことには、
「これは謙遜ですよね。大橋会長は優しいですから。おそらく、倒せると思っていると思います」