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部屋で待っているはずの最愛の人が残したメモに動揺「最後なんで言っちゃいます」

幻冬舎ゴールドライフオンライン

会社が倒産してアパートを追い出され、雨の中で行き倒れていた西ノ宮沙優。そんな時、沙優は大企業の社長・南條貢に拾われ、彼のマンションに置いてもらえることになる。しかし、それはとある条件付きで――!? 男女の想いと過去の愛が交錯する、二編のラブ・ストーリー。※本記事は、ラヴKISS MY氏の小説『落花流水のように 巡り合い、惹かれ合う男女が織りなす愛のゆくえ』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。

第六章 大好きな気持ち

俺は仕事が終わると、沙優の待つマンションに急いだ。沙優との生活はとても居心地がいい。今日は彼女との別れをちゃんと伝えて、俺の気持ちを打ち明けようと決心していた。

「ただいま、沙優」

部屋が暗い、どこに行ったんだ。スマホを確認するが、沙優からのメッセージは無い。

「沙優?」

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沙優の部屋を覗いて俺は愕然とした。荷物が片付けられて、メモがあった。

《南條さん、ご結婚おめでとうございます。良かったですね、彼女さんがその気になってくれて。南條さんにあの雨の日、助けて貰わなければ、私はこの世に居なかったかもしれません。とても感謝しています。

圭人が亡くなって五年、生きてるのか、死んでるのか、分からない生活を送ってきました。でも南條さんと巡り合えて、とても優しくして頂き、嬉しかったです。ありがとうございました。これからは彼女さんを大切にしてあげてくださいね。最後なんでずっと心に秘めていた気持ち言っちゃいます。南條さんが大好きです》

沙優、どういうことだ、まさか華菜がここに来て結婚すると沙優に言ったってことか。だから、沙優は出て行ったのか。俺はスマホで沙優に連絡した。しかし、沙優のスマホは電源が入っていなかった。

どこに行ったんだ、今晩泊まるところもないのに、カードも置いてあるんじゃ、全く金を所持してないってことか。俺は秘書の金子に連絡を入れた。沙優の行方を探すため休みをとった。俺は血眼(ちまなこ)になって、沙優の行方を探した。でも見つけることが出来なかった。

しばらくして華菜が俺のマンションにやってきた。

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