冒頭の15分だけ公開されたこの日のトレーニングには、24人が参加。新型コロナウイルス検査で陰性確認ができなかった久保建英と、怪我の影響で別メニュー調整が続いている前田大然は不参加となった。
練習後のトレーニングで取材に応じたMF田中碧は、所属するデュッセルドルフで、定位置を掴めていない現状について、「出ている時はやれている。良くなっているというと言い方がおかしいですけど」と話し、こう本音を明かした。
「結果がついてこないのは自分の中で苦しい。(シュートチャンスを)外してる部分があるので、そこだけかな」
カタール・ワールドカップのスペイン戦で決勝点を挙げた24歳は「ワールドカップを経験して自分の力のなさを感じるとともに、その大きすぎる舞台を経験したからこそ、少し余裕ができた。この感覚は慣れてしまっていずれなくなると思いますけど、練習で毎日毎日忘れないようにと思いながらやっている」と続けた。
「そういう意味では、吹っ切れた部分もあるし、余裕もできた。その中で結果が出せないのは、もどかしさが途轍もなくある。ワールドカップでは点を取ったのに、ここで取れねぇのかよという感覚もある」
周囲からも、今では「W杯で点を取った選手」として見られることはないようだ。「過去ってこんなに過ぎ去るの早いんだ。自分の中でも忘れてるし、すっきりしている。そこはサッカーのいい所でもあり、はかないところでもありますけど」と語っている。
そのワールドカップでベースとなった4-2-3―1のダブルボランチは、遠藤航と守田英正とのポジション争いが待っている。日本代表では、結果を残してきた男が強力なライバルに挑む。
取材・文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)
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