
家が近いママ友のAさん。1人目を出産した後に仲良くなりました。ほどなく、私は第二子を妊娠。Aさんは、私の妊娠に気づいたことをSNSへ投稿していたのですが、それを読んで何とも複雑な気持ちになった体験談です。
自然と友達になったママ友Aさん

私の家は、20軒ほどの家が同じ時期に建った住宅地にあります。私は娘を妊娠中に引っ越しました。
その後、無事に出産し、娘が生後3カ月になった頃のことです。近くのスーパーへ行こうと玄関を出ると、ちょうどお隣のAさんも外出しようとしているところでした。Aさんは私より5歳年上で、落ち着いた雰囲気の専業主婦でした。Aさんはベビーカーに男の子を乗せています。
私は引っ越してからも仕事をしており、産休までフルタイムで働いていました。産後は実家へ帰っていたため、Aさんとは引っ越しの挨拶を交わした程度で、赤ちゃんがいることも知りませんでした。
お互いに「あっ!」という表情になり、自然と会話が始まると、なんと子どもの誕生日が1日違いだと分かりました! 連絡先を交換し、一緒に子どもの散歩をする仲に。しかし娘が1歳になると私は職場復帰し、フルタイムでの勤務が始まったので、Aさんとはあまり会わなくなってしまいました。
第二子の妊娠が判明
仕事に復帰して半年経った頃、私は第二子を妊娠しました。妊娠中は、育児に仕事に、毎日があっという間に過ぎていきました。そして安定期に入った頃、仕事から帰ってきたタイミングで、たまたまAさんと自宅の前で会ったのです。
「久しぶりだね。元気にしてた?」と他愛もない話をしていたのですが、Aさんが私のカバンについていたマタニティマークに気がつきました。
「2人目できたの!? おめでとう! もう性別は分かったの?」と、にこやかに言ってくれました。私は嬉しく思い、
「この間、安定期に入ったばかりで。まだどちらか分からないんです。また、産休に入ったら家にいるから仲良くしてくださいね」と答えました。
その場は和やかに別れました。私は、産休に入ったらまたAさんと、子どもを連れて近所の公園に行ったりできるかな、と楽しみにしていました。
AさんのSNSにあった書き込みは…

私は通勤途中の電車で、よくSNSを見ていました。いつものように友達の投稿や、お店の情報などを見ていると、知り合いかもしれないとピックアップされているなかに、Aさんがいました。
友達申請をしようかと考えながら、Aさんの投稿は誰でも見られる設定になっていたため、いくつか内容を見ていると、
「お隣のママ友が、2人目を妊娠してた。私、笑顔でおめでとうって言えたよね。頑張った」というものがありました。
他の投稿には
「なかなか2人目ができない」
「早く2人目がほしい」など、Aさんが、2人目の妊活に悩んでいる様子がうかがえました。にもかかわらず、私には笑顔でおめでとうって言ってくれたので、本当は辛かっただろうし、気を遣わせてしまって申し訳ない気持ちになりました。
私自身、1人目の娘を授かるまで2年かかり、その間、辛い思いをしていたのでAさんの気持ちは少なからず分かります。産休に入ったら、Aさんとまた仲良くしたいなと思っていたけれど、もし辛い思いをさせてしまうのであれば、私からは声をかけるのはやめて、Aさんからの連絡を待ってみようかなと考えています。
(ファンファン福岡公式ライター / のんママ)

