「昨年の完全試合達成以前から、ピッチャーとしては大谷を超える評価です。高校時代の監督の起用法により、使い減りしていないのも魅力。ロッテ入団後も吉井理人現監督(57)が無茶をさせずに育てたことで、ますます評価が上がっている。初登板で3回3分の2投げて8奪三振の快投を見せましたが、各球団とも長期契約して息の長いエースとして迎え入れようとしています。佐々木はロッテと『自分の行きたいタイミングでメジャー挑戦できる』契約だと言われていますからね」(MLB関係者)
今回、スカウト評が急上昇したのが、DeNAのエース・今永昇太(29)である。
「左で153キロの直球を投げられる先発投手はメジャーでも希少な存在。宮崎キャンプでドジャースのスカウトが投球を見て『彼は掘り出し物だ』と絶賛していた。本人にもメジャー移籍への色気があり、ポスティング移籍を表明すれば獲得競争になるのは必至でしょう。年俸も10~15億円は固いはず」(メジャー担当記者)
侍ジャパンのブルペンには常に熱視線が注がれている。名が挙がるピッチャーは枚挙に暇がなく、
「高橋宏斗(20)や伊藤大海(25)、宇田川優希(24)のような、速球と落ちる球で抑えるタイプは非常にメジャー向き。今後、在日スカウトが張り付くことになるでしょうね」(前出・友成氏)
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いずれも10億円クラスの契約が見込めるという。また、メジャー球団関係者からはこんな声も飛び出した。
「大勢(23)の球質が重いストレートはいいね。あれならメジャーの打者のパワーに負けない。WBC公式球との順応も合格点だ」
冒頭で述べたように、投手とは打って変わって、野手への評価はどうにも辛い。特に不振の4番・村上宗隆(23)への評価は散々だった。
「宮崎キャンプの序盤はサク越え連発だったが、東京プールではあの始末。正直、見なかったことにしたいね。まだ先がある若い選手だからな」(前出・メジャー球団関係者)
若き大砲が沈む一方で、レッドソックスに「5年120億円」と破格の値付けをされた吉田正尚(29)は評判通りの結果を残したが、
「吉田は日本人野手の中でも別格で、メジャーでの認識は『世界一出塁率が高い選手』。とはいえ、野手にこの金額は例外的なもので、スカウトも他の野手はさほど熱心に見ていないのでは」(前出・友成氏)
東京ドームでは爆発した侍打線だが、大谷に続く「2匹目のドジョウ」はなかなか難しいようだ。