
アメリカ、アラバマ州オレンジビーチで初めてホホジロザメが捕獲された。釣り上げたのはフィッシングツアーガイドとその顧客だ。
30分以上格闘の末、ようやく引き上げられたのは体長3.4mほどのホホジロザメ!ホホジロザメは絶滅が危惧されている保護動物となっており、撮影ののち、すぐに海に戻された。
Learning more about the Great White found in Orange Beach
アラバマ州初の事例、ホホジロザメが釣り上げられる
3月6日早朝、釣りガイドサービス会社「 Coastal World Wide」のディラン・ウィアーさんとブレイン・ケニーさんは、顧客と共に、アラバマ州オレンジビーチで釣りに出かけた。するとかなり大きなあたりが!当初、大きなイタチザメがかかったのではないかと思ったそうだが、32分間の格闘の末、釣り上げられたのは、体長3.4mほどのホホジロザメだった。

ミシシッピ州立大学の助教で、アラバマ州自然資源局のサメの専門家であるマーカス・ドライモン氏は、「このホホジロザメはアラバマ州のビーチで初めて捕獲された初の事例と考えられる」と語った。
ドライモン氏によると、ホオジロザメはメキシコ湾の州沖の海域を通過することが知られているが、浜辺で釣りをする人が遭遇するほど接近することはめったにない.

ウィアーさんらはホホジロザメの大きさを測定し、撮影した後、すぐに海に戻したという。
ホホジロザメが釣り上げられたという出来事は、地元の人々や観光客の間で興奮を呼んでいる。このような壮大な生き物を間近で見ることができるのは、めったにないからだ。

魚の中では最強の捕食魚
世界中の海に広く分布しているホオジロザメは、その大きさと迫力で知られており、世界最大の捕食魚(シャチやクジラは哺乳類なのでこれに該当しない)として、映画「シャーク」のモデルとなったサメだ。その大きさは平均で5m弱、体重は1000kg前後だが、最大で6m、2000kgを超える個体も存在するといわれている(所説あり)
また、鋭い300本もの歯と強力な顎を持ち、この歯で食べ物を噛むことはないが、代わりに、獲物を口の大きさに引き裂いて、丸呑みにする。
魚雷のような重い体をしているため、長時間効率的に航行することができる。また、必要に応じて突然高速に切り替わることができる 。
ホホジロザメは魚類の中でも高度な知能を持ち、学習能力に優れ、獲物を襲う際には過去の成功と失敗の経験を生かすそうだ。また、仲間内で多彩な行動を取り、獲物を分けるなど、社会性を示すような行動も確認されている。
魚類最強と言われるホホジロザメだが、人間による乱獲や環境汚染により絶滅が危惧されている。
References:How the first great white shark was caught from an Alabama beach – al.com / Great white shark caught from Alabama beach for the first time