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「跳躍するつくり手たち:人と自然の未来を見つめるアート、デザイン、テクノロジー」 新しい時代を創造するアーティストたちの情熱と躍動感にあふれる展覧会が京都市京セラ美術館にて開催中!

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岩崎貴宏 Out of Disorder(Layer and Folding) 2018年 布、糸、フレーム 各160 ×220 ×18cm(5点) photo by ©cinefil

岩崎貴宏は、Out of Disorderシリーズで、タオルや糸などを材料に小さな鉄塔やクレーンを造り、柔らかく繊細なランドスケープを織り成しています。それは広大なジオラマの一場面のようです。黒い地層の断面の上に山あいから都市へ移動する5つの風景を、細密かつ大きなスケールで表現しています。

井上隆夫 ブロークンチューリップの塔 2023年 チューリップ、アクリル、アルミニウム、ステンレススチール 235 ×100 ×100cm  photo by ©cinefil

井上隆夫 ブロークンチューリップの塔 (部分)2023年 チューリップ、アクリル、アルミニウム、ステンレススチール 235 ×100 ×100cm photo by ©cinefil

「ブロークンチューリップ」をご存知でしょうか?花びらや葉に斑(まだら)模様の入った稀少なチューリップは「ブロークンチューリップ」と呼ばれ、17世紀オランダでは、この花が人々を熱狂させ、その球根で家が買えるほどの高値にまで高騰したのです。ところが突然、急落し、経済の崩壊を引き起こしました。これが初のバブル崩壊でした。
その後20世紀になって、斑模様は、ウイルスが原因であることが判明しました。

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井上隆夫はこの「ブロークンチューリップ」を透明なアクリルのブロックに封じ込めることに一貫して取り組みました。チューリップ以外にも、桜やタンポポ、ひまわりの作品も制作されたそうです。
本展では、封じ込めた「ブロークンチューリップ」が二重螺旋の形状に積んだタワーのように展示されていて、危うげなバベルの塔や蜘蛛の糸を彷彿させます。
「超えてはならぬ一線を人間の欲望が超えた瞬間をもたらした花を、全方向から目にできる状態に積んで、私自身も見てみたかった。」と、ご自身は語っています。

高橋健吾 flower funeral -deer 2019 年 アルミニウム|精密鋳造法22 ×42 ×75cm
クリニックF 藤本幸弘氏蔵 photo by ©cinefil

高橋健吾は、大学で鋳金技法を学び、自然への畏敬の念や、現代における死生観を一貫したテーマとし、作品制作を続けています。東日本大震災をきっかけに『死』『生』についてあらためて考えるようになったそうです。生花をじかに型に埋め込み、焼成、アルミニウムを流し込む独自の技法によって、生花を白く輝く姿に再生します。
厚み僅か0.1ミリという精緻な造形を駆使して動物の頭蓋骨を表現しました。

3 ラボラトリー:100 年前と 100 年後をつなぎ、問う

歴史の中で培われてきたものづくりの担い手たちの、新たな未来に向けての取り組み、歴史と伝統を継承しつつ、京都を拠点に革新的な活動を展開するチームの熱い想いを是非、ご覧ください。
西陣織や、茶筒、抹茶茶碗など、京都ならではの素材を生かした『もの』の創造。
「日常で使われる『もの』の命を 100 年先につなぐためにいま何をなすべきか」という課題に取り組んでいます。

細尾真孝 + 巴山竜来 QUASICRYSTAL–コードによる織物の探求「Nocturne」
2020年シルク、タスキ撚箔(透明)、ポリエステル、ジャカード織機による織物     
150 ×800cm 株式会社細尾蔵 photo by ©cinefil

1688年(元禄元年)に創業した西陣織の「細尾」は社内にリサーチ部門「HOSOO STUDIES」
を設けました。ここは1200年の歴史を有する京都の織物と、今日のサイエンスやテクノロジーが出会う場です。
コンピュータ・プログラムで生み出された新しい美の創出は圧巻です。

八木隆裕+ 石橋 素・柳澤知明/ライゾマティクス+三田真一 Newtonʼs Lid 2023年
金属(錻力[ブリキ]、真鍮、ステンレスほか)160 ×50 ×50cm ×5台 作家蔵
photo by ©cinefil

伝統技法を継承し、130年余りの手仕事を経て作られる茶筒高い気密性と滑らかな開閉性、自重で自然と落ちてくる蓋も特徴です。
その超絶技巧が創り出す「蓋と筒」に観る人、触れる人は心を揺さぶられます。
手仕事とテクノロジーをつなぐことを主軸に伝統と未来が紡がれた新しい茶筒の世界が拓かれました。

4 リサーチ&メッセージ:未来を探るつくり手の現在進行形

綿密なリサーチを重ねて課題解決を図ることで世界の注目を集めるデザイナーの最新活動が紹介されています。

TAKT PROJECT glow ⇄ grow: globe 2023年
光硬化樹脂、LED ほか 直径100cmから成長 作家蔵 photo by ©cinefil

TAKT PROJECT のリサーチに基づく本展のためのインスタレーションや、人⼯と自然の関係に着目した《glow ⇄ grow: globe》の会期中の変化は必見です。

A–POC ABLE ISSEY MIYAKE TYPE-Ⅱ 004 2023年 photo by ©cinefil
衣服、テキスタイル、写真ほかサイズ可変 作家蔵

革新的な衣服づくりを提案する A-POC ABLE ISSEY MIYAKE のチームは、京都で受け
継がれる技術をとり入れた最新コレクションを披露。

田村奈穂 WonderGlass社 フロート 2013-15年
吹きガラス|インスタレーション サイズ可変 WonderGlass社蔵  
photo by ©cinefil 

ニューヨークで活動する田村奈穂の静謐に包まれたインスタレーションも日本初公開です。

京セラ美術館内観 photo by ©cinefil

個性あふれる数々の作品からは、激動期のサバイバル、未知の受容、未来に向けた創造などへの先見性を読み取ることができるでしょう。是非、この感動を京都市京セラ美術館で体感してください。

アーティストたち 写真 photo by ©cinefil

京都市京セラ美術館外観 photo by ©cinefil

展覧会概要

展覧会名:特別展 跳躍するつくり手たち:人と自然の未来を見つめるアート、デザイン、テクノロジー
会場:京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
会期:2023 年 3 月 9 日(木)~6 月 4 日(日)
会場:京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
開館時間:10:00~18:00(最終入場は 17:30)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館)
料金:一般:1,800(1,600)円 ⼤学・専門学校生:1,500(1,300)円 高校・中学生:1,100 円(900 円)小学生:600 円(400 円) 未就学児無料
※( )内は前売、20 名以上の団体料金 ※京都市内に在住・通学の小中学生は無料 ※障害者手帳等ご提示の⽅は本人及び介護者 1 名無料(学生証、障害
者手帳等確認できるものをご持参ください)
主催:京都市、京都新聞、日本経済新聞社
企画:京都市京セラ美術館、川上典李⼦、米山佳⼦ 監修:川上典李⼦

シネフィルチケットプレゼント

下記の必要事項、をご記入の上、「跳躍するつくり手たち:人と自然の未来を見つめるアート、デザイン、テクノロジー」@京都 シネフィルチケットプレゼント係宛てに、メールでご応募ください。
抽選の上5組10名様に、招待券をお送り致します。この招待券は、非売品です。
転売業者などに転売されませんようによろしくお願い致します。
☆応募先メールアドレス miramiru.next@gmail.com
★応募締め切りは2023年4月17日 月曜日 24:00
記載内容
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